名古屋刑務所、獄死者の“不可解”な遺体――元女囚が語る「刑務所の怖い話」
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける瑠壬(るみ)さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
全身傷だらけ――獄死者の不可解な遺体
こんにちは。筆名をいきなり変えた瑠壬(るみ)です。まあ、いろいろあってんですけど、それはまたいつか書かせてくださいね。
少し前ですが、またイヤなニュースがありました。
メイケイ(名古屋刑務所)で去年獄死した70代の男性のご遺体があざや切り傷だらけで、手首や腰には緊縛痕もあったそうです。遺族側が法務省に死亡の経緯を調査するように申し入れる記者会見をしています。
ムショから「心筋梗塞による多臓器不全で容体が急変する可能性」と連絡が来て、間もなしに亡くなったそうですが、そんな病気で傷だらけになるわけないですよね。愛知県警が司法解剖を行い、殺人事件として容疑者不詳で書類送検しましたが、不起訴になってます。
ご遺族は刑務官による体罰を疑っているそうで、「傷を見たら誰もがおかしいと思う。真実を明らかにしてもらわないと、兄が浮かばれない」と会見で話していました。
法務省はメイケイの調査をしてましたが、サンダルでお尻を叩く、アルコールスプレーを顔にかける、顔や手を殴ったことなどが報告されたそうですが、そんなことでは死にませんよね。
普通に怖い話ですし、そもそもメイケイは「前科」があります。20年以上前ですが、2001年に消防用ホースで受刑者の下半身に放水して死なせてますし、その後も、拘束用のベルトで締め付けて1人死亡、1人重傷の事件を起こしてました。
なんでメイケイばっかりで大事件が起こるのでしょうか? 意味がわかりませんが、01年の事件の「犯人」である刑務官たちは、無罪か執行猶予付きの有罪判決でした。去年の殺人も不起訴ですよね。全体的に甘いんやと思います。
それに、マスコミがいつも注目する東京や現役ヤクザが多い大阪の施設では、刑務官もおとなしいのと違いますかね。