元美容師が、花王「ケープ」シリーズ徹底解説！　シーン別のおすすめ商品とは？

ドラッグストアの売り場を席巻する、ヘアケア用品。化粧品はその場で色味や使い心地を確認できますが、シャンプーやヘアカラーなどはそうもいきません。「こんなはずじゃなかった……」と落ち込まないために、元美容師・AKKOが“オススメ商品”を独断と偏見で選んじゃいます！

ヘアスプレーといえば花王「ケープ」その実力は？

　ドラッグストアの整髪剤コーナーにズラリと並ぶ花王の「ケープ」シリーズ、みなさんも一度は使ったことがあるのでは？　主に髪形の持続を目的とし、スタイリングの仕上げに使用している方も多いはず。

　なにせ、ヘアスプレー売り上げナンバー1ブランド（※）として1976年の発売以来愛され続け、2021年3月には“ケープ史上最強KEEP”と謳う男性向けのケープも誕生していますからね。

　長きにわたり、ヘアスプレーの代名詞として鎮座しているケープですが、近年ではラインナップも増え、どういう用途でどれを使えばいいのか、自分の髪質に合ったものはどれなのかと、かなり迷ってしまいます。

　そこで今回は、「こういう髪質の人はこれが最適」「こういう場面ではこの商品を使うといい」といったアドバイスを踏まえて、種類豊富なケープシリーズを解説していきます。
※「（株）インテージSRI+データ ヘアスプレー市場 20年1月～21年12月」より

ケープ 3Dエクストラキープ（微香性・無香料）〈キープレベル4〉

　こちらはシリーズの中でも「王道」と言って過言ではありません。立体感・動き・ボリューム感さえも1日崩れず強力キープが可能。また、湿気が多い時でもセットの崩れを防いでくれるので、ショートヘアのふんわりニュアンスボブやセミロング以上のゆる巻きヘアにおすすめです。

　ワックスで整えたスタイルの上にまんべんなく振りかけてもOK。ただし、使いすぎると髪に白い粉が吹いたり、ベタつきのおかげで空気中のホコリが髪に付着しますので、程よい噴射を心がけてください。

ケープ スーパーハード（微香性・無香料）〈キープレベル3〉

　「スーパーハード」は、雨・風の日でも一度キメたスタイルをしっかりキープしてくれるという優れもの。気になるハネ・浮き毛もおさえてスタイルを程よく保ちます。また、ベタ付きを抑えたサラっとした感触なのでまとめ髪の仕上げや内巻きヘアにおすすめです！

ケープ ナチュラル&キープ（微香性・無香料）〈キープレベル2〉

　こちらは「3Dエクストラキープ」「スーパーハード」のようにパリッと固まるわけではないので、自然な感じの仕上がりを好む方におすすめ。やわらかなニュアンスヘアを保ちたいときにには「ナチュラル&キープ」が一番使いやすいと思います。また、毛先の外ハネにも最適なアイテムといえるでしょう。

ケープ ソフト（微香性）〈キープレベル1〉

　はっきりと言ってしまえばキープ力はほとんどありません。ですが、毛先のハネや広がりを抑えたやわらかいセットをしたいときは、キープ力より軽さ重視のこのアイテムがピッタリ！　あとからブラシで手直しも可能なので、バッグに1本忍ばせておきたいアイテムですね。

ケープ FOR ACTIVE（フォーアクティブ）（微香性・無香料）〈キープレベル5〉

　「ケープ史上最強のキープ力」と釘打つ、まさに最強のハードスプレーがこちら！　“最強ハード”だけに、立ち上げやハードなスタイル向きなんじゃないかと思われがちですが、実はまっすぐなストレートやこだわりカール、抜け感のあるまとめ髪にも使えるので、結構万能なんです。

　さらに大きな特徴として、ハードスプレー独特のパリパリ感がないのも素晴らしい！　ワックスやオイルで仕上げたニュアンスをそのままキープしたいときにも役立ちます。汗や湿気にも強いので、マスクによる前髪のうねり対策にも◎。

ケープ キープウォーター（ナチュラル・ハード）（無香料）

　アルコール、ガス、香料がゼロ処方のウォータータイプのヘアスプレーです。特にキープしたい部分にピンポイントで使うのもいいでしょう。まとめ髪や編み込みヘアにも効果的なアイテムなので、お子さまのヘアセットにももってこいです。まとめ髪以外にも浮き毛やハネ毛をおさえ、前髪の毛流れを整えるときにも重宝する、ヘアクリーム的なスプレー。

ケープ ONE（ワン）（無香料）

　スプレー範囲が狭く、ワンプッシュごとに一定量出るので、前髪や後れ毛に使うことをおすすめします。崩したくない部分にピンポイントで噴射できるため、繊細な透け前髪を作る際の必須アイテムとしてネットでも話題に。使用感もベタベタする感じがまったくなく、軽い付け心地なので、人気なのも頷けます。