片付け専門家が解説「和室の押し入れ収納」アイデア――クローゼットとしての活用も
廊下にある小さな押し入れです。古いマンションに多い「奥行きが深い」収納庫。中途半端な位置に中板があるので、使いにくいと悩む人も多いと思います。なお、新しいマンションだと、奥行きが浅い本棚タイプやクローゼット型が主流のようです。
【After】奥行きが深い押し入れは、押し込まないこと
実家にもともとあった衣装ケースを洗って、掃除用具入れにしました。奥行きが深い収納庫は、手前と奥を二分割するイメージでモノを置きます。サイズが異なる箱を、パズルのように押し込むと出しにくくなるので注意。
カラーボックスを使う場合
上段の手前は、高さ68cm。奥は約100cmあります。出し入れの多い小物を置くなら、奥にカラーボックス3段を。手前に背板を抜いたカラーボックス2段を置くと◎。
奥行きが70cm以上ある場合の「収納家具の使い方」は、コチラで詳しく説明しています。
和室の小さな工夫
大と小の押し入れ収納を紹介しました。ほかにも、和室には5つの小さな工夫をしたので紹介します。
保護シートに便利な「フェルト養生」
押し入れ内の木部を「あく洗い」したので、「フェルト養生(ニードルパンチカーペット)」で保護しました。横幅90cmなので、押し入れサイズにぴったりです。ホームセンターなら、必要サイズ(1Mあたり600円前後)で購入可能。
あく洗いの方法はコチラです。
重い仏壇も「フェルト養生」を下に敷けば、一人で動かせます。畳への負担を軽減させる意味でも、キャスターよりフェルトのほうが安心。
和室の「長押」に鴨居フック
和室には「長押(なげし)」「鴨居」があるので、好きな場所にモノを掛けることができます。100均には多種多様な「鴨居フック」があるので、掛ける収納がすぐ叶いますよ。
98円で「部屋の黄ばみ」をなくす
築30年分の汚れが目立つ「スィッチカバー」を、98円で取り替えました。濃いめのブラウンで部屋の印象が引き締まります。
押し入れシートより「プラダン」が安い
大きな押し入れには「養生プラダン」(約180〜280円前後)を敷きました。押し入れサイズに合わせてカットする場合、ホームセンターで売っている安い角材を定規として使って切りました。