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『大病院占拠』のマニアックな楽しみ方――第4話では無能SATにツッコミ続出

2023/02/08 19:21
仲宗根由紀子(エンタメライター)
『大病院占拠』のマニアックな楽しみ方――第4話では無能SATにツッコミ続出
インテリキャラとのギャップが魅力?(写真:サイゾーウーマン)

 2月4日に放送された嵐・櫻井翔主演ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)の第4話。この中の“戦闘シーン”に、視聴者から疑問の声が相次いでいる。

 同ドラマは、休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井)と、日本屈指の大病院「界星堂病院」を占拠し、人質とともに立て籠もった謎の武装集団「百鬼夜行」との攻防を描いた“ノンストップ籠城サスペンス”。

※以下、『大病院占拠』第4話のネタバレを含みます

 第4話は、神奈川県知事・長門道江(筒井真理子)の命を助けたい武蔵に対し、「百鬼夜行」が4カ月前に亡くなった女性医師・甲斐正美(西原亜希)の死の真相を調べるよう告げるという内容だった。

「死亡時点では、呼吸器内科医・土佐大輔(笠原秀幸)から死因を急性心筋梗塞と診断された甲斐ですが、武蔵らの調査により、病院院長・播磨貞治(津田寛治)と彼の秘書である石見カナ(中村映里子)の不倫関係を告発しようとしていたことが発覚。その口封じとして、播磨が彼女を殺害しようとしたものの抵抗され、石見が手を下すことになったというのがその真相でした」(テレビ誌記者)


 真相が明かされた後、武蔵は「百鬼夜行」に対して、自身を身代わりに、人質を解放するように要求。

 これを「百鬼夜行」側のリーダー・青鬼が承諾し、人質4人と武蔵を交換するために病院の入り口に現れる。しかし、これを好機と見た警察側はSATを動かし、青鬼を狙撃して病院内への突入を試みるも、4人の鬼が入り口で銃を乱射するなどの抵抗を見せたため、突入を断念することに……。

「さらにその後、狙撃された青鬼は本物ではなく、人質となっていた外科医・佐渡稔(阪田マサノブ)であったことが判明するというラストが描かれました。このシーンに対して、ネット上では『4人の抵抗に負けるSAT、無能すぎない?』というツッコミが続出しています」(同)

 同作では、1月21日放送の第2話でも、演出に対する疑問の声が上がっていた。

「第2話では、武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)が、ストレッチャーにつながれたまま窓から投げ出されるシーンがありましたが、武蔵が裕子を助けようと手をつかむ場面では、ストレッチャーが影も形もなくなっていたんです(笑)。そのため、『ストレッチャーはどこにいったの?』『演出が雑すぎる』といった声が視聴者から相次ぎました」(同)


 しかし、こうした疑問の声が多く見られる一方で、その粗削りな作風を“魅力”と捉える視聴者も少なくない。

「第2話では、爆発シーンなど、CGのクオリティの低さが物議を醸しましたが、中には『CGしょぼいけど、そこがいい!』『ジャニーズ主演で、低予算CGアクションコメディが見られるなんて!』と面白がる人が続出。ジャニーズドラマが、こうしたマニアックな楽しみ方をされるのは異例ともいえます」(同)

 制作陣やキャストとしては、“低予算CGアクションコメディ”と捉えられるのは忸怩たる思いがあるかもしれない。ただ、“刺さる人には刺さるドラマ”として、盛り上がりを見せているのは確かなようだ。

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仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/02/08 19:21
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ぶっちゃけ、鬼の正体よりも翔さんの演技に釘付け