三田佳子の息子、田中聖、TBS女性社員の「覚醒剤事件」を元女囚が斬る!
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
ペンネームは「瑠壬」です
突然ですが、中野瑠美はこれからペンネームを「瑠壬」とさせていただきます。読み方は同じ「るみ」です。わかりにくいので、しばらく「中野瑠美改め瑠壬」としておきますね。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
「三田佳子の息子」はすでに逮捕5回
覚醒剤使用の罪などで起訴されていた三田佳子さんの息子さんの初公判が、1月30日に開かれたそうですね。
何回か書いてますが、もう40歳を過ぎてるのに「~の息子」とかで「家族を巻き込むのはアカンのでは?」ちゅうご批判がありますが、覚醒剤の事件を起こせば、家族にも迷惑がかかることを知ってほしいので、「あえて」つけてます。
息子さんは、昨年9月に覚醒剤所持でパクられて(逮捕されて)、10月に使用でサイタイ(再逮捕)と、なんとこれまででトータル5回パクられてるんですね。
前回の裁判では2018年12月に覚醒剤使用で懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の判決が確定しているそうです。ちなみに裁判では「ロッカゲツ」でなく「ロクゲツ」と読みます。執行猶予期間中の逮捕であれば、実刑はまず間違いないですね。
クスリ案件はムショよりも病院で治療を
今回ちょっと気になったのは、弁護人さんが「所持」は認めても、「使用」については「責任能力」がなかったと言っていることですね。弁護人さんによると、息子さんは「精神に障害がある」そうです。昨年秋の逮捕から公判まで間が空いたのは、精神鑑定とかでしょうか。
息子さんにどのような精神障害があり、それがどう事件に影響したのか、弁護人は次回期日(3月10日)前までに書面にして出すようです。
まあシャブで頭がおかしなるのはよう言われていることなので、「責任能力」がなくなることもありますよね。「責任能力がない人」とは、未成年者か、自分がしてることがいいか悪いかわからへん「心神耗弱(しんしんこうじゃく)」状態の人です。
自分で良し悪しが判断できひんこともありますから、クスリ(違法薬物)案件はムショよりも病院がええでしょうね。
瑠壬も最終的には「もうクスリはやめよう」と思ってやめることができましたが、それに気づくまで通算で12年もムショに入ってました。今は授業料と思ってますが、ツラかったですね。
クスリやってると「楽しそうなバカ」に見えると思いますが、ほとんどの人はツラくてクスリなんかやめたいんですよ。誰にも信用されへんし、孤独で不安やから、またクスリに手を出してしまうんです。苦しんでる人がいたら、助けるのは難しくても、理解はしてあげてほしいです。
ちなみに瑠壬は、精神病院についてはトラウマがあるのですが、ちゃんとした医療施設なら、ムショよりぜんぜんいいです。最近ではムショの建て替えが進んで、めちゃくちゃ快適らしいですが、依存症は刑罰より治療がええと思いますよ。