「婦人公論」宝くじで“高額当選”連発の読者登場――そのオチは日本昔話?
次に見ていくのは読者から寄せられた手記のコーナー。今回のテーマは「宝くじに一喜一憂」で、次々と高額当選するツワモノの投稿が採用されています。76歳・自営業のこの読者は、10年ほど前から宝くじを購入するように。特に期待していなかった一発目で1万円弱が当たったのを皮切りに、ロト6で50万円、63万円、38万円、サマージャンボで100万円、スクラッチで10万円……と次々と当たるようになったそうです。
インタビューで登場していた「各界で活躍する人」のどの人よりも強運なのでは!? と思えるこの方。当たる秘訣は「私にもわからないのです」と書いていますが、「あまりお金に執着がなく、物欲もありません」「損得を考えず生きてきました」としていることから察するに、貴重な善人の様子。これまでも義妹など困っている人たちに躊躇わずお金を渡してきたそうです。
「もしかしたら、その分を、宝くじとして神様が少しずつ返してくださっているのかもしれません」とのこと。『鶴の恩返し』や『舌切りすずめ』などの日本昔話的なオチですが、こんなふうに人助けができる人を目がけて当たりを出すシステムが、宝くじには備わっていてほしいと思いました。
食生活アンケートに見る“意識高い系高齢者”
最後に見ていくのは、「読者アンケート 45歳から92歳まで178人の『食生活』を覗いてみた」。同誌の読者から回答を得た食生活アンケートをまとめたページですが、178人中、1日3食食べていると答えた人が167人。主食付きの朝食を摂っている人が157人。毎日お味噌汁を飲んでいる人が106人。肉と魚のメニューを交互にしている人が117人などなど。さすが「婦人公論」読者、ていねいな暮らしぶりに驚愕です。
60代・80代・90代の3人の1週間分の食日記も掲載されていますが、いずれも健康的。「しらすおろし」「栗ごはん」「蒸し里芋のしょうが醤油」「湯豆腐」「だんごのけずり節かけ」「赤魚とごぼうの煮付け」などが並びます。60代の方が一度だけ昼食に「カップラーメン」と書いていますが、ジャンクフード的なメニューは見る限りそれだけ。
「マクドナルドのセット」「日高屋のラーメン」「ビール」などは出て来ず、これは日本の寿命も延びるはずだと納得。意識の高さが垣間見えるアンケート結果に、あらためて読者への尊敬が湧きます。「婦人公論」読者のようなていねいな生活を送る高齢者になりたいが、なれないだろうな……との思いを強くしました。