サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー義母と下着共用を勧める「婦人公論」 カルチャー [女性誌レビュー]「婦人公論」2023年1月号 松本明子は義母とパンツ共用、詰め放題の熱いドラマ……「婦人公論」の“やりすぎ節約術”は尊敬に値する! 2023/01/08 16:00 島本有紀子(ライター) 女性誌レビュー婦人公論 「婦人公論」1月号(中央公論新社) 「婦人公論」(中央公論新社)1月号は毎年恒例、おめでたい雰囲気の表紙が目印です。今年は美輪明宏が登場し、クジャクかのように金の羽衣を広げて微笑んでいます。さらに付録として、美輪明宏フォトカードまで付いてくる豪華さ。ひと昔前、美輪明宏を携帯の待ち受けにすると魔除けになるという都市伝説がありましたが、今号も飾っておくだけでご利益がありそうです。 そんな今号ですが、特集は「お金と暮らしの総点検」。美輪明宏のゴージャス&めでたい雰囲気とは裏腹に、物価高が苦しい現実を見せつけてきます。早速、中身を見ていきましょう。 <トピックス> ◎松本明子 義母と下着を共有、バッグは紙袋を活用して ◎紫苑 浪費家だった私が、70代でたどり着いた年金5万円生活 ◎読者体験手記 “お得”に目がくらんで “義母のパンツ横取り”は節約なのか? 特集「お金と暮らしの総点検」に登場したのは、芸能界きっての倹約家として知られる松本明子です。値上がりが続く現状にも惑わされず、「私は、これまでどおり、自分なりの節約術を実践するのみです」とストイックに語る彼女ですが、その節約法は少々独自路線を行きすぎちゃっています。 バッグは持たず紙袋で代用。洋服は息子のお下がりのほか、スーパーの衣料品売り場やファストファッションで購入するなど、衣服にお金をかけないと語る松本明子。義母とも着るものを共有しているそうで、「下着もです。ブラジャーは義母のほうがグラマーなので合わないのですが、ショーツは大丈夫」と明かしています。 「義母はショーツに関してはちょっと嫌みたいで、『もう、それはあげるわ』って言うんですよ。そうやって、いつも義母のショーツを拝借しているので、どんどん溜まって、そういえば自分では最近買ってないですね(笑)」とのこと。それは「共有」というより「横取り」では……? と思いつつ、嫁姑仲は良好のようで何より。なかなか真似しにくい節約術ではありますが、その熱意やエコ精神は尊敬に値します。 「ブロガーあるある」てんこ盛りの節約家あらわる 次に見ていくのは、節約ブロガー・紫苑さんのインタビュー記事「親子関係も良好に 浪費家だった私が、70代でたどり着いた年金5万円生活」です。2020年から月5万円の年金のみで生活する様子をブログで公開し始めた紫苑さんですが、それ以前は「物欲のかたまり」で浪費家だったとのこと。 「大好きな着物を山のように購入」したり、「高価なブランドもののバッグ」を買ったり、「家賃24万円の高層の公団住宅」に住んだこともあるといいます。これこそ、ダイエットブロガーや節約ブロガーあるある、“昔はワルだった”エピソード。こういうエピソードがあるだけで、なぜか説得力が増す気がするから不思議ですね。牧師さんや教師が元ヤンキーだったと明かすと、より崇め奉られるあの感じと同じ効果でしょうか。 現在は化粧水・乳液もやめ、シャンプー・リンスもやめたという紫苑さん。お肌はホホバオイルのみ、髪はお湯だけで洗う湯シャンだそうですが、「不思議と肌の調子はアップ」とのこと。また、手作りの節約料理を3食食べているうちに、悩まされていた過敏性大腸炎が「すっかり治ってしまって」と語っています。奇跡のようです。 紫苑さんの節約ドリームはまだまだ続きます。「人生そのものも大きく変わった」そうで、「心も元気になり」、「人づきあいが苦手だった以前の私とは、まるで別人」になれ、「家族の関係もすっかりよくなった」といいます。一つ改善すると、なぜか全部うまくいっちゃう。これもブロガーあるあるですが、「これから先の人生にもまったく不安はありません」と言い切る紫苑さんは幸せそう。今後も見守っていきたいです。 次のページ 詰め放題に魅せられすぎている「婦人公論」読者 12次のページ Yahoo 婦人公論 2023年 1月号 / 婦人公論編集部 〔雑誌〕 関連記事 あの元『から騒ぎ』メンバーは“介護の星”になっていた――認知症一色の「婦人公論」歯に人生狂わされ、夫選びも妥協! 歯の大切さを熱く訴える「婦人公論」香取慎吾、「婦人公論」で明かした「三谷幸喜の弔辞計画」に見る理想的な“終活”の在り方稲川淳二の怪談グランプリより怖い! 「婦人公論」のきょうだい遺産トラブル高齢者の友情が途切れる時とは!? 「婦人公論」の友だち特集に見るツライ現実