コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

山本圭壱と結婚した西野未姫が、「超年上婚は得なし」という決めつけを覆したワケ

2023/02/02 21:00
仁科友里(ライター)

 そんな西野の話を受け、番組司会のオードリー・若林正恭は「最近、すごいいい顔になったよね」と言っていたが、私も同じことを思った。たいぶ前のことになるが、バラエテイ番組で目立とうと思ったのだろう、西野が空回りしている姿を何度か見たことがある。しゃべる時に顔周りで手をひらひらさせ、クセのあるしゃべり方をしていた。それでウケていればいいのだが、誰かの二番煎じのようで笑いは取れず、本人が焦ってさらに空回りして、見ていられなかった記憶がある。

 同番組の共演者・今田耕司も、西野の頑張りにモロさを感じていたようで、「そんなに頑張らんでも……」「今日収録終わって、家に帰ったら落ち込むんちゃうかな」「体形も安定しない。あれ、だいたいタレントさんの病んでるときのバロメーター」と心配していたそうだ。

 一方の西野も、自身が病んでいたことを認め、「(山本と結婚して)顔が優しくなったねとか、柔らくなったねって言われるようになって、メンタルもすごい落ち着きました」と言っていた。

 芸能界のような人気商売は、「他人にウケたい」もしくは「他人にウケる自信がある」人の集まりといえる。その分、他人の評価や世論に敏感でないと務まらないのだろうが、かといって敏感すぎると自分のメンタルが壊れてしまう。お金なら働けばどうにかなるかもしれないが、いくら大金を積んでもメンタルの安定は手に入らないことから考えると、西野は結婚で、ものすごい宝を得たのではないか。

 ひと昔前なら、お金を持っている人と結婚した女性芸能人こそが「勝ち組」という空気があったが、今はそういう玉の輿に乗った女性がもてはやされる時代でもないだろう。メンタルが安定すると、生活のささいなことでも幸福を感じられるようになるので幸福感が増し、それが仕事にもいい影響を及ぼすような気がする。

 新婚時代の幸福がずっと続かないのが結婚生活の機微といえる。あまり長続きはしないように思うが、それで離婚したとしても、後ろ指を指される時代でもない。誰かを陥れるような、心がささくれるニュースばかりの昨今、西野には“幸せキャラ”として輝いてほしい。


仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2023/02/02 21:00
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