『夕暮れに、手をつなぐ』第1話、広瀬すず演じる主人公がガサツすぎる!? 北川悦吏子氏の「当て書き」宣言にファン疑問
主演の広瀬すずと、ラブストーリー初挑戦のKing&Prince・永瀬廉が共演する火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)の初回が1月17日に放送され、世帯平均視聴率8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同枠前クールの本田翼主演『君の花になる』の初回6.5%を、1.5ポイント上回った。
同ドラマは、脚本家・北川悦吏子氏が『オレンジデイズ』(同)以来、19年ぶりに手がける青春ラブストーリー。宮崎の片田舎で育ったデザイナー志望の浅葱空豆(広瀬)と、DTMやボカロで楽曲制作するコンポーザーとしてメジャーデビューを目指す海野音(永瀬)が運命的かつ衝撃的な出逢いを果たし、なぜか2人で下宿生活を送ることになる……という物語だ。
「かつて『ロングバケーション』(1996年/フジテレビ系)や『ビューティフルライフ』(2000年/TBS系)をヒットさせ、“恋愛ドラマの神様”といわれた北川氏ですが、近年の作品は『感覚が古臭い』などと指摘されることも多く、物議を醸しがち。ただ、本人は昨年11月にTwitterで『あー。8話は神回だ。自分で言うよ』と、執筆中の『夕暮れに、手をつなぐ』の脚本を自画自賛しており、期待が高まります」(テレビ誌記者)
※以下、『夕暮れに、手をつなぐ』初回のネタバレを含みます。
初回の序盤では、空豆と音が横断歩道でぶつかり、ワイヤレスイヤホンが入れ替わってしまうも、偶然同じ曲を聞いていたため離れるまで気づかない……という“運命的な出逢い”を果たすシーンが登場。
その後も、空豆が公園の噴水で顔を洗っていると、偶然、隣に音がおり、水没しそうになった彼のスマホをキャッチしたり、夜に空豆が橋の上から落ちそうになっている場面に音が遭遇し、命を助けたり、音の下宿先の大家・雪平響子(夏木マリ)が「女の子拾ってきた」と連れて来た人物が空豆だったりと、現在のドラマにはなかなか見ないほどの“偶然描写”のオンパレードであった。
「このほかにも、靴を片方なくした空豆を音がおんぶするなど、恋愛モノのベタな展開が目立ち、ネット上では『演技や映像は悪くないのに、展開が古臭い』『北川悦吏子さんのオワコンぶりが悲しい』といった声が続出。ただ、『少女漫画の世界って感じで面白かった』『北川悦吏子さんのベタさが逆に新鮮。一周回って心地よい』と好意的に受け止める視聴者も散見され、これをファンタジーとして受け入れられるかどうかによって、視聴者の意見が分かれそうです」(同)
また、外見に無頓着で、ガサツすぎる性格が強調された主人公のキャラクターに関しても、賛否が飛び交っているようだ。
「広瀬の突き抜けた演技が見どころではあるものの、『もう少し、おしとやかなすずちゃんを見たかった』というファンは多い様子。北川氏は制作にあたって『広瀬すずさんと永瀬廉くん。ずっと書きたかったおふたりです。完全なる、あっと驚く当て書きをしておりますので、お楽しみに』と公式コメントを寄せていましたが、一部ネット上では『すずちゃんが、こんなにガサツに見えてたってこと?』と疑問の声も上がっています」(同)
「20年前なら大ヒットしてそう」と皮肉めいた意見も飛び交っている『夕暮れに、手をつなぐ』。まだ始まったばかりだが、先行き不安な状況といえそうだ。