「2023年にブレークする声優」を業界人が大予想! 『チェンソーマン』『SLAM DUNK』の出演者?
アニメ『ONE PIECE』シリーズ史上最高のヒット作となった劇場アニメ『ONE PIECE FILM RED』で、メインキャラクターのウタ役を務めた名塚佳織や、『SPY×FAMILY』(テレビ東京系)で主人公の娘、アーニャ・フォージャー役を演じた種崎敦美など、ニューヒロインの登場が話題となった2022年のアニメ・声優界。
23年も、『鬼滅の刃』の新シリーズ「刀鍛冶の里編」(TOKYO MXほか)や、『呪術廻戦』第2期(TBS系)、『進撃の巨人』の「The Final Season完結編」(NHK総合)、 新作アニメ『るろうに剣心』(フジテレビ系)など、注目作の放送が次々と予定されている。
果たして、今年はどんな声優がブレークするのか、声優業界関係者に予想してもらった。
「注目したいのは、昨年アニメファンや声優ファンの間で話題を呼んだ10月期放送のアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京系)の主人公・デンジ役で初主演した戸谷菊之介です」(声優業界関係者)
集英社のマンガアプリ『少年ジャンプ+』で連載され、コミックスの累計部数は2300万部を突破(23年1月時点)した同名漫画が原作の(作・藤本タツキ氏)『チェンソーマン』。借金取りに陥れられて命を落とし、チェンソーの悪魔・ポチタと契約した主人公・デンジが、悪魔の心臓を持つ「チェンソーマン」として蘇り、公安のデビルハンターとして、悪魔や魔人と戦う様子を描いたダークファンタジーだ。
動画配信サービス・ABEMAが、同年の秋アニメを対象に、第1話の視聴データを独自に集計した「“初速”ランキング」では1位に輝いている。
「主演の戸谷は、17年10月にソニー・ミュージックアーティスツが主催するオーディション『アニストテレス vol.6』で特別賞を受賞し、舞台や朗読劇、ゲームに出演しましたが、いずれもさほど大きな作品ではありませんでした。しかし、ネット上では『新人らしいけど演技うまい』『役にピッタリの声』と好意的な意見が多く、デンジ役に抜てきされたことで一躍有名に。今年は引き続き注目されるのではないでしょうか」(声優業界関係者)
また、昨年12月に公開された劇場アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』で、人気キャラクター・宮城リョータを演じた仲村宗悟の活躍も期待されるという。
「仲村は、15年にアイドル育成スマホゲーム『アイドルマスター SideM』の天道輝役で声優デビューを果たしたものの、声優としてそれ以外の目立った出演作はなく、アーティスト活動や、レギュラーを務めるインターネットバラエティ番組『声優と夜あそび』(ABEMA)などが主な活動となっています。アニメでは特に目を引く活躍はしていませんでしたが、『SLAM DUNK』という伝説的人気作でメインキャラを務めたことが追い風となり、アニメのレギュラーを勝ち取る可能性もある。そうなれば、長く業界で生き残れると思いますよ」(同)
今年、2人の名前を新たな作品で見られるだろうか。今後の動向に注目だ。