『THE FIRST SLAM DUNK』興収50億突破で1位! 嵐・二宮和也『ラーゲリより愛を込めて』は地味な結果――映画館動員ランク
井上雄彦氏の大人気コミック『SLAM DUNK』(集英社)を、新たな視点で描く新作劇場アニメーション映画『THE FIRST SLAM DUNK』が、全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、12月17日~12月23日)で1位に輝いた。同作は公開23日間で動員数340万人を突破、興収も50億円の大台に乗せた。
公開まであらすじなどを一切明かさないプロモーションが話題となった同作。先日、東京・松屋銀座で行われた「アニメージュとジブリ展」でトークショーに登壇したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、宮崎駿の新作映画について聞かれた際、この『THE FIRST SLAM DUNK』を突然引き合いに出し、「何も情報がないほうが、皆さんの楽しみが増える」と公開までのプロモーション方法を絶賛。同作のやり方を「スラムダンク方式」と表現し、「頭がいい」と褒めて注目を集めた。
SNS上でも「素晴らしかった」「何回見ても毎回違う感動がある」など称賛の声が多く、まだまだ興収を伸ばしそうだ。
2位には、山田貴敏氏の同名人気漫画を吉岡秀隆主演でテレビドラマ化した人気シリーズの劇場版『Dr.コトー診療所』が入った。同作は離島の小さな診療所に赴任した外科医・五島健助と島の人々が織りなす悲喜こもごもの人間模様を描いたヒューマンドラマ。天皇皇后両陛下が鑑賞したことも話題となった。ネット上でも「見た後の余韻がすごい」「島民のあたたかさ、自然の素晴らしさに感動しました」などと高く評価されている。
3位は公開7週目に突入した新海誠監督のファンタジー長編アニメーション『すずめの戸締まり』。『THE FIRST SLAM DUNK』公開後、勢いが落ち着いていた同作だが、公開から45日間で動員数745万人、興行収入100億円を突破。予想をはるかに上回る成績を上げている。
4位は『タイタニック』の巨匠ジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。同作は架空の惑星パンドラを舞台に、異星人である先住民ナヴィと地球人の攻防に巻き込まれた元海兵隊員の青年ジェイクの運命を描いた前作『アバター』の続編。舞台を神秘の森から海洋世界に移し、ナヴィの一員となって新たな家族を持ったジェイクが、再び現れた地球人からパンドラを守るべく仲間たちと共に戦う様を描く。
世界的に大ヒットを記録中の同作だが、日本では『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』の大ヒットで、両作の後塵を拝してしまっている。SNSでも「この内容じゃ『スラダン』や『すずめの戸締まり』に負ける」「日本以外では世界的に大ヒットしてるらしいけど、むしろそれが不思議」など手厳しい意見が目立つ。上映時間が192分と3時間を超える点も不評のようだ。ただ、前作の興行収入は日本でも156億円を記録しており、これから興収を伸ばす可能性もあるだろう。
5位には嵐・二宮和也主演の『ラーゲリより愛を込めて』、6位には大泉洋、有村架純、Snow Man・目黒蓮が出演する『月の満ち欠け』が入った。『ラーゲリより愛を込めて』は全国352館で封切られたが、ネット上では「また戦争映画か」などネガティブな意見も噴出。上映館の多さの割に伸び悩んでおり、公開17日間での成績は、興収11億1479万円。一方、『月の満ち欠け』は24日間で興収10億543万円。アニメや洋画の派手な興収に比べると、邦画実写作品は地味な印象が拭えない。
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