コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

ジャガー横田の夫と息子は、SNSの魔力に取り憑かれている――ファミリーチャンネル閉鎖で彼らが身を持って知るべきこと

2023/01/05 21:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

ジャガー横田とまだ「JJ」と名乗っていなかった頃の大維志くん(C)サイゾーウーマン

<今回の有名人>
「今日で終わりにしたいと思います」ジャガー横田
「ジャガー横田ファミリーチャンネル」1月1日

 有名人になりたい。誰もが、人生で一度くらいは、こんな願望を持つことがあるのではないだろうか。しかし、有名人になるには、世間サマをうならせるような業績を上げなければならないし、大衆に幅広く愛されるキャラクターも必要となる。言うまでもなく、これらを成し遂げることは並大抵のことではなく、有名人になりたいと思いつつ、実際は平凡な一般人として生きていく人がほとんどだろう。

 しかし、SNSの出現で「有名人になる方法」は多様化した。最近では、芸能事務所に所属しないズブのシロウトでも、SNSの投稿がバズり、閲覧・視聴回数が伸びれば、有名人に仲間入りできる。この新たな「有名人になる方法」は、旧来の「本業でコツコツ実績を積み上げて結果を出す」――例えば、プロテストに合格して歌手になり、CDの売り上げ100万枚を達成して有名人になる方法よりかは、はるかに易しいはずだ。

 しかし、そうは言っても、多くの人が「見たい」と思うものをSNSでコンスタントに提供するのは、簡単なことではない。そこで、多くの人が手を出してしまうのが炎上商法ではないだろうか。世間サマに叩かれるような投稿で、閲覧数や視聴回数を稼ぐ。ネットニュースになれば、さらに数字は伸びるだろう。「自分の目論見が当たって、投稿が世間にウケた」という達成感と万能感はクセになり、数字を取ることに夢中になってしまったとしてもおかしくはない。しかし、実績のない者の炎上商法は、あっという間に飽きられてしまうという危険性もある。

 私から見て、ジャガー横田の夫で医師の木下博勝氏と一人息子の大維志くんは、SNSの魔力に取り憑かれ、炎上商法に手を染めているように思えてならない。

 ジャガーファミリーといえば、大維志くんの高校受験の結果を、SNSを通じてオンタイムで報告したことにより話題となった。合格の報告ならともかく、不合格が続いて進学先がなくなるのではと危ぶまれたこともある。

 当然、ネット上では、「こんな時にSNSをやっている場合ではない」という声が上がったが、木下氏は「これからはすべてをさらけだす時代」と説明し、受験の間だけでも、息子をSNSから引き離すことをしなかった。お子さんの身辺を静かにして受験に集中させることよりも、日本中に注目されている状態が気持ちよかったのではないだろうか。

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