元極妻が予想する「2023年アウトロー情勢」――「餃子の王将」社長射殺事件その後、分裂した山口組の動向
個人的に気になっているのは、13年の「餃子の王将」社長殺害事件です。事件から9年もたった昨年、工藤會関係者のTさんが逮捕されましたが、Tさんと社長さんに接点はなく、Tさんは取り調べで事件については黙秘しているそうですね。
しかも逮捕の決め手となった監視カメラ映像を解析した会社が「マンションの一室にある民間の研究所」だそうで、記者さんたちの間では「大丈夫か?」とうわさになっているそうです。別にマンションにあってもいいんですが、調べるための機械とかを置けるのでしょうか?
面白いのは、写真週刊誌「フライデー」(講談社)がこの研究所に取材を申し込んだら、王将事件の鑑定を認めて、「『フライデー』で連載させてくれたら話す」と言ったそうです。そもそも警察の仕事について明かすのはどうかと思いますし、交換条件を出すって、どんな会社なんでしょうかね。
そんなんで大丈夫かと私も思いますが、Tさんについては「逮捕ありき」ですから、よほどのことがない限り、公判は維持されるでしょう。
工藤會の弁護人が10人から1人に
そして、工藤會についてはもう一つ。野村悟総裁らツートップの裁判の控訴趣意書が期限である12月20日に提出されたそうです。提出期限は昨年7月とされていましたが、期限を前に約10人の弁護団が解任されため、12月まで延期され、新しく選任された弁護人が提出したんですね。
関係者によると、なんと今後は「弁護人は1人」だそうです。初公判あたりまでは20人近い弁護士さんがいたようですが、いつの間にか10人になってましたしね。
やっぱり人をたくさん雇えばお金もかかりますし、「こんなにカネをかけたのに、死刑とは……」となるのもわかりますが、もともと「死刑ありき」の国策裁判といわれていましたから、弁護士さんは大変だと思います。
昨年は映画『ゴッドファーザー』公開から50年だったそうですが、表立って活動できなくなった日本のヤクザのマフィア化は進むかもしれませんね。しっかりウォッチしていきたいと思います。