『フルハウス』『ハリー・ポッター』出演俳優、世界的歌手や元アイドルも【2022年に亡くなったセレブ10人】
マーティン・スコセッシのギャング映画『グッドフェローズ』(90年)が出世作の個性派俳優。『ER 緊急救命室』にゲスト出演した際には圧倒的な演技力を見せ、エミー賞を獲得。味がある俳優で、サスペンスやワル男を演じさせたら右に出る者はいないと評価された。
ニュージャージー州出身。養子として育ち、マイアミ大学に進学。演劇を学び、学生劇場の舞台に立つなど精力的に活動。卒業後はニューヨークに移り、バーテンダーをしながら、役者として活動するために必要なエージェントを探した。エージェントは6カ月で見つかり、人気昼メロドラマ『Another World』にレギュラーとして出演。映画界にも進出し『サムシング・ワイルド』((86))でゴールデン・グローブ賞にノミネート。『グッドフェローズ』で名脇役として不動の人気を手にした。
私生活では離婚歴があり、娘が一人いる。2007年に飲酒運転で逮捕されるなどトラブルがあったが、その後も俳優として精力的に活動していた。婚約者もおり、私生活は充実していた。
亡くなったのは、新作映画の撮影のために滞在していたドミニカ共和国。睡眠中に息を引き取ったとされている。「新型コロナワクチンが原因ではないか」とうわさされたが、彼の広報担当者は否定した。
オリビア・ニュートン=ジョン(歌手/女優) 8月8日死去 享年73
きゃしゃで可憐な姿、声量豊かで透明感のある高音は鳥肌が立つほど素晴らしいと世界中で大絶賛された歌手。ミュージカル歌手としても人気を博し、乳がんを患ってからはがん治療の啓発活動家として精力的に活動した。
イギリス生まれ、オーストラリア育ち。母方の祖父はノーベル賞物理学者マックス・ボルン。音楽が大好きでテレビのオーディション番組で優勝し、イギリスで歌手活動を開始。バックコーラスなどの下積みを経てサードソロアルバム『レット・ミー・ビー・ゼア』(73年)がグラミー賞最優秀女性カントリー・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。アメリカ移住後、「そよ風の誘惑」など数多くのヒット曲を飛ばした。ジョン・トラボルタと共演したミュージカル映画『グリース』が大ヒットし、女優としても認知されるように。1979年にエリザベス女王から勲功賞を授与された。
80年代には「フィジカル」が大ヒットし、社会的現象となる。92年に乳がんを患っていることを公表。寛解後は植物医学とがんの研究のための財団を設立したり、以前から熱心に行っていた環境保護活動を再開。国連の環境親善大使を務めるなど、チャリティの分野で積極的に活動した。また、2000年のシドニー五輪開会式に出演し、世界中のファンを喜ばせた。
親日家でもあり、東日本大震災後には何度も被災地を訪れ、復興を支援した。21年に日本政府より旭日小綬章を授与されている。
17年にがんが脊髄に転移していると公表。闘病むなしくこの世を去った。最期は家族と暮らす南カリフォルニアの牧場で、家族と友人に見守られながら息を引き取った。