ヘンリー王子、王室からの信頼は「もはやゼロ」? ダイアナ元妃のインタビュー映像使用にウィリアム皇太子が激怒!
2020年3月末をもって英国王室を離脱したヘンリー王子とメーガン夫人。2人の「知られざる愛、家族の裏切り、苦悩の末にアメリカでつかんだささやかな幸せ」を描いたNetflixのドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』が全話公開されたが、王室からの信頼は「もはやゼロ」で、王子が自伝本でどんな暴露をするのか警戒していると報じられている。
米誌「エンターテイメント・トゥナイト」によると、バッキンガム宮殿やケンジントン宮殿からのコメントは出ていないものの、ドキュメンタリーだけでは飽き足らず、来年1月には自伝本『スペア』までをもリリースしようとしている王子のことを、王室は「まったく信頼していない」とか。王子の自伝書を「(王室の)みんなが警戒している」と伝えた。
また、ドキュメンタリーの内容に「(複数の王室メンバーが)怒りを抱いており」、そのことに関して反論できないことについても「強い憤りを感じている」という王室関係者の話を紹介。
同誌は、中でもヘンリー王子の兄であるウィリアム皇太子が激怒しており、2人の間の緊張はこれまでにないほど高まっているという情報も入手。皇太子は、2人の最愛の母親であるダイアナ元妃が、ジャーナリストのマーティン・バシールにだまされて撮られた1995年放送のBBCの報道番組『パノラマ』の独占インタビューの映像を、ヘンリー王子夫妻がドキュメンタリーで繰り返し使用したことを「許し難い」と思っているのだと報じた。
ダイアナ元妃は、チャールズ現国王と子どもたちのナニー(乳母)が不倫関係にあり、妊娠・中絶したことを示す偽の領収書を見せられたり、近しい人物が報酬と引き換えに自分の私生活を監視していることをほのめかされるなど、恐怖心をあおるような虚偽情報を吹き込まれ、独占インタビューに応じるよう仕向けられたことが、昨年、BBCの調査によって判明した。
世間に大きな衝撃を与えたこの『パノラマ』インタビューが引き金となり、エリザベス女王はチャールズ現国王とダイアナ元妃との離婚を正式に要請したという経緯もある。
当時から、ダイアナ元妃が何者かにそそのかされてインタビューを受けたという疑念はあったものの、BBCが調査を始めたのはダイアナ元妃の死後23年目となる2020年。そしてBBCは昨年5月、「誠実さと透明性の高い基準を満たしていなかった」と結論づける報告書を公表し、二度とこのインタビューを放送しないと約束した。
ウィリアム皇太子は、この不正行為が「両親の関係を悪化させた主要因となり、また数えきれない人々を傷つけた」と厳しく批判。インタビューが放送された当時は13歳、2年後にダイアナ元妃が事故死したときは15歳と思春期真っただ中だった皇太子は、「晩年の母は、恐怖やパラノイア、孤独を悪化させていたのを覚えている。その原因はこの不正行為だったと知り、悲しく思う」と、つらい思いをしたことを明かし、「(インタビューには)正当性はなく、二度と放送されるべきではない」と述べていた。