コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第631回】
中居正広の病状、ディープな「女性セブン」と薄っぺらい美談しか書けない「女性自身」の差
2022/12/20 21:00
今年最も衝撃的だった事件のひとつが、安倍晋三元首相の襲撃事件だ。そしてクローズアップされたのが旧統一教会であり、さらにほかの宗教団体に対しても、さまざまな問題が指摘されている。そんな宗教団体にまつわる興味深い芸能記事が「女性セブン」に掲載されている。
その内容は、ちょっと不思議なものだ。今年いっぱいで歌手活動を休止する氷川きよしだが、その“今後”について、今年ジャニーズ事務所を退社した滝沢秀明氏と“合流”し、パートナーとして連携するのではないかというのだ。
氷川と滝沢氏に共通項などあるのかと不思議に思うかもしれないが、それが両者ともに創価学会の信者だということらしい。氷川が熱心な学会信者だということは知られた話だが、滝沢氏も――。しかも滝沢氏は、現在旧統一教会でも被害者として大きな問題になっている“二世信者”でもあるらしい。さらにさらに、熱心な学会信者の滝沢ママは氷川とも仲良しだというのだ。ちょっとびっくり。
記事は氷川の今後に関する芸能記事だが、しかし滝沢氏が実は宗教二世だったという指摘は、大きな意味を持つのではないのか。というのも「セブン」の同号のルポ企画「新われらの時代」では「新興宗教と女性」と題し、宗教二世を苦しめるのは、ほとんどが“母親”、つまり女性であることを指摘、その背景にある日本社会の問題に切り込んでいるからだ。