評価を覆すのはもはや手遅れ?

ヘンリー王子夫妻のNetflixドキュメンタリー、米映画レビューサイトでも低評価続出! 特に問題視されたメーガン夫人の発言とは?

2022/12/13 21:07
堀川樹里(ライター)
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Netflixドキュメンタリーも「相変わらず被害者ヅラしている」と酷評されているヘンリー王子夫妻(写真/Getty Imagesより)

 どのような爆弾発言を投下するのかと注目を集めていたヘンリー王子とメーガン夫人のNetflixドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』の前半3話が、8日に配信にされた。

 彼らが予告していた“2人のラブストーリー”だけでなく、英王室には植民地時代から変わらぬ“無意識の人種差別や偏見”があること、イギリスという国自体も人種問題を抱えていることなどを、奴隷制度の歴史に触れながら紹介。何も知らず王室に嫁いだメーガン夫人の戸惑いや心労、タブロイドのせいで父親との関係が悪化し絶縁したことを語るシーンもあり、ネット上では「相変わらず被害者ヅラしている」と厳しい批判が巻き起こっている。

 今回のドキュメンタリーで、インスタグラムを介した出会いであることを告白したヘンリー王子夫妻。デート時に撮影したものや、王室離脱直後にヘンリー王子が空港で撮った自撮り動画をはじめ、バンクーバーの豪邸で不安そうな顔で王子を待つメーガン夫人のすっぴん姿、アメリカでのびのび育つ長男アーチーの様子など、写真や動画をたくさん公開しながら、プライベートを赤裸々に明かした。

 中には、プロポーズをするためにひざまずく王子を夫人が撮影した映像まであることから、ネット上では「プライバシーを守るために王室離脱したくせに、1.5億ドル(約200億円)の契約金に目がくらんでNetflixにプライバシーを売った」といった批判が続出。ネガティブな声があまりにも多いため、王子夫妻の報道官は声明を発表し、「プライバシーを守るために王室を離脱するとは言っていない。それはメディアが作り上げたもの」だと反論。あらためて「真実とはまったく異なる物語を作り上げようとする」などとメディアを批判した。

 しかし、ドキュメンタリーの予告編で、彼らを追いかけ回すパパラッチとして流れた映像が、実際は映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(2011年)のプレミアに集まったカメラマンたちであることが判明しているため、“捏造疑惑”も浮上。ネット上では「物語を自分に都合よく作っているのはお前たちだ!」「どこまで真実なのかわからない」という辛らつな意見も上がっている。


 そんな今回のドキュメンタリーで特に問題視されているのは、メーガン夫人の「イギリスに行き、問題にされたから、私の人種についてみんな知ることになったの。それまでは、ほとんどの人が私を黒人女性として扱わなかったわ」という発言だろう。

 この言葉に黒人女性たちが激怒しており、SNSには、「人種差別的なアメリカで生まれ、黒人のシングルマザーに育てられたのに? 信じられない。嘘をついている」「若い頃は黒人女性特有のカーリーヘアだったのに、ハリウッドではストレートに矯正している。白人特権を使うためにホワイトウォッシュしたのよね。計算高い人」などと厳しい声が噴出している。

自由を求めて ハリーとメーガン 上 新しいロイヤルファミリーを作る