コラム
“中学受験”に見る親と子の姿
娘の中学受験で「入学金振り込みミス」――デジタルに不慣れな母の“血の気が引いた”瞬間
2022/12/10 16:00
いよいよ本番。茉莉香ちゃんは1月に第2志望校を受験し、結果は合格。大喜びで2月の本命校の受験に突入したという。
ところが、2月1日の本命校の第1回入試にまさかの不合格。さらに2日の第2回入試にも不合格。真希さんは気が動転してしまい、当日出願しようとしていた3日目の受験校の手続きに手間取り、茉莉香ちゃんの士気も相当下がってしまったらしい。
そんな中、幸いにして、結果は合格。しかし、茉莉香ちゃんは、1月校を選択したという。真希さんが塾の先生に1月校に進学する旨を伝えた時、事件は起こった。
「承知しました。本命校は残念でしたが、1月校も良い学校ですからね。ところで、入学金の締り切り日は2月3日ですが、納入はお済みですよね?」
真希さんは、血の気が引いた――。
1月校の中には、入学金の納入を2月校の合否が出るまで待ってくれる学校もある一方、1月中に入学金の全額、もしくは一部を納入する学校も珍しくはない。茉莉香ちゃんが合格した1月校は、一部を納入したのち、期限までに残りを納めるという方式。その完納締め切り日が2月3日だったのだ。
真希さんは入学金の一部は納めていたものの、慣れないネットでの事務作業に疲弊し、そこにきて2月校の不合格が続いたショックで、入学金の残りを納めなければいけないことを失念してしまったのだ。