【薬剤師監修】放置しちゃダメ! 耳の病気のリスクが高くなる「ドロドロ鼻水」とは?
副鼻腔炎で悩む方には漢方薬もおすすめです。漢方薬には「副鼻腔炎」「鼻づまり」などに効果が認められているものがあります。
副鼻腔炎に対しては、「血流をよくして鼻の粘膜を強くする」「鼻の粘膜の炎症を和らげる」「水分の循環をよくして副鼻腔炎の原因となる鼻水を改善する」「消化・吸収機能をよくして抵抗力を高める」といった働きの漢方薬を選びましょう。
また、漢方薬は自然由来の治療薬として、副鼻腔炎の症状の回復だけでなく、心と体全体の体質を根本改善することを得意としています。
<副鼻腔炎におすすめの漢方薬>
・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
鼻づまり、慢性副鼻腔炎に使われる漢方薬です。体力が中等度以上で、濃い鼻水が出て、熱感や痛みがある場合に向いています。
・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
葛根湯に、気の流れをよくし頭痛を解消したり、鼻の通りをよくしたりする辛夷と川芎を加えた処方です。鼻づまりや慢性副鼻腔炎などに効果があります。比較的体力がある方に向いています。
副鼻腔炎といっても、体質や種類によって、どのような生薬を用いれば効果的なのか悩むことがあるかもしれません。
また、漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。
そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIがあなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
5.自然治癒を期待せず、早期に治療しましょう
ただの鼻づまりや鼻水はよくあることですが、放置し続けて慢性副鼻腔炎になると、さらに怖い合併症になる可能性も出てきます。鼻の調子がおかしいなと感じたら、注意深く様子をみて、副鼻腔炎の疑いがある場合は早めに対処しましょう。
薬剤師・相田彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。 総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。