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【薬剤師監修】疲れを取りやすくする「お風呂の入り方」とは? 肉体疲労は「42~43℃で5分以内」

2022/10/25 13:30
竹田由子
【薬剤師監修】疲れを取りやすくする「お風呂の入り方」とは? 肉体疲労は「42~43℃で5分以内」
写真ACより

「毎日仕事や家事でクタクタ」「寝てもなかなか疲れが取れない……」

 このようなお悩みはありませんか? 疲れが取れないと、趣味やレジャーにも全力になれず、楽しい毎日を送れないですよね。そんなときは、お風呂やサウナなどの「温浴」をすると、より高い疲労回復効果が得られるそうです。

 そこで今回は、お風呂やサウナを上手に活用する温浴のポイントについて、薬剤師の竹田由子氏に紹介してもらいました。

1.疲労回復のカギは「温浴」

 疲労回復には、入浴やサウナなどで体を温める「温浴」が効果的です。温浴をすると、血行がよくなり、筋肉や関節の凝りや緊張がほぐれて柔軟になるため、体の疲れが取れやすくなります。

2.しっかり疲れを取る入浴方法

 入浴には、温浴効果のほかにも、水圧で血液やリンパ液の流れがよくなったり、浮力で筋肉の緊張がほぐれたりする効果があります。そのため、シャワーで済ませるよりも高い疲労回復効果が期待できるのです。


 また、お湯の温度や入浴時間によって得られる効果が異なります。以下に入浴のポイントをまとめました。

1‐1.肉体疲労の回復には「熱めのお湯で5分以内」

 筋肉の疲れを取りたいときは、42~43℃の熱めのお湯がおすすめ。交感神経が刺激されて血行がよくなり、筋肉の疲れが早く取れやすくなります。肩や腰などの疲れが気になる人は、強めのシャワーを部分的に当てるとより効果的です。

 ただし、体力を消耗しないよう、お湯につかるのは5分以内を目安に。また、血圧や心臓に持病のある人には熱めのお湯はおすすめできません。

1‐2.ストレス解消には「ぬるめのお湯でゆっくり長く」

 ストレスを解消してリラックスしたいときは、40℃以下のぬるめのお湯に、20分程度つかるといいでしょう。ぬるめのお湯は副交感神経を刺激して心身をリラックスさせ、安眠にもつながります。

1‐3.疲労回復効果アップには「入浴剤やアロマオイルを活用」

 入浴剤やアロマオイルを活用すると、より高い疲労回復効果が期待できます。入浴剤には、血行をよくしたり、湯冷めしにくくしたりする効果があるからです。入浴剤を選ぶ際には、次のような成分が入っているものを選ぶといいでしょう。


<疲労回復におすすめの入浴剤>
・無機塩類系:炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムなど
保温効果が高く、湯冷めしにくくなります。

・炭酸ガス系:炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなどと、コハク酸やフマル酸、リンゴ酸などを組み合わせたもの
全身の新陳代謝を促して、疲れを取る働きがあります。

・薬用植物系:トウキ、センキュウ、チンピ、ショウキョウなど
血行促進効果があります。

 また、湯船にアロマオイルを数滴入れると、よりリラックス効果が得られます。

<疲労回復におすすめのアロマオイル>
ラベンダー、ローズマリー、ジンジャー、マジョラムなど

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