六代目山口組と池田組が「特定抗争指定暴力団」指定、山口組の統一はますます難しく……元極妻が語る師走のヤクザ事情
今はムリでしょうが、あの工藤會も昔は出席していて、なんと報道も残っていました。2012年の「特定危険指定暴力団」の指定の聴取会で、「他の団体よりどう危険なのか立証できなければ、指定は納得できない」と反論していたことが「日経新聞」に出てるんですよ。これは歴史的にも興味深いと思っています。
話がそれましたが、六代目山口組、神戸山口組に加えて池田組が指定されたことで、「特定抗争指定暴力団」が一つ増えることになり、山口組の統一はますます難しくなります。
池田組は資金力の高さで知られていますし、「六代目山口組には戻らない」と公言しているそうですから、もしも神戸山口組に何かあっても、池田組は池田組として残ります。しばらくは「三つ巴」が続くのでしょうか。
池田組といえば、10月に池田孝志組長が床屋さんで散髪中、六代目山口組系の組員に襲撃され、4人のボディーガードが反撃したという事件が記憶に新しいところです。床屋さんという「アウトローの定番的襲撃場所」ですが、裏に小学校があったことなどで、ヤクザへの批判はますます高まってしまいました。
こういうこともあっての「特定抗争指定暴力団」指定なのですが、今後も注目です。
08年の事件で道仁会の幹部が逮捕
あと、もう一つ気になっているのは、道仁会に対する警察の動きです。関係者の逮捕が続いていて、12月1日には傘下組織が大阪府警の捜索を受けました。ニュース動画を見ると、相変わらずどっちがマル暴だかわかりませんね。
10月には、道仁会から独立した九州誠道会(現・浪川会)系組長が08年に射殺された事件をめぐって、道仁会の幹部が逮捕されています。
ヒットマンはすでに服役しているのですが、今さらの「指示役」逮捕で、いろいろと臆測が流れています。報道によると「関係者の供述」が逮捕につながっているようで、誰かが指示を明かしたようですから、これもひと波乱あるかも……と気になっています。