「スープストックトーキョー」管理栄養士が選ぶおすすめメニュー5選! ダイエット、冷え性、美肌に効果的なのは?
――お次は美肌にいい素材が含まれているメニューを教えてください。
猪坂 美肌効果が期待できる成分としておすすめなのは、ビタミンC!
そのためここでは、玉ねぎやキャベツ、大根、いんげん、赤ピーマン、グリンピースなど、ビタミンCを含む野菜が入っている「緑の野菜のミネストローネ」をおすすめします。
ビタミンCは水溶性の成分のため、お鍋でゆでると流れ出ていってしまうのですが、スープであれば栄養が流れ出た汁まで飲んで体内に摂取することができるので、栄養を余すところなくとり入れられますね。
――野菜たっぷりでヘルシーなイメージも強いスープストックですが、腹持ちの良さを重視して選ぶとしたら、どのメニューがいいでしょうか?
猪坂 腹持ちの良いスープが飲みたい人には、「野菜と大麦のビーフスープ」がおすすめです。
大麦は食物繊維が豊富で、体内でゆっくり消化されるという特徴があります。そのため、満腹感が持続しやすいですよ。さらにこちらのスープには、野菜と大麦だけでなく、たんぱく質源となる牛肉も入っています。お肉に含まれるたんぱく質や脂質も、消化に時間がかかりますので、腹持ちが良いといえるでしょう。
――最後は総合的に栄養価が高いメニューを知りたいです!
猪坂 一概には言えないので難しいですが、バランスよくたんぱく質も野菜も摂れるメニューとしては、「野菜と鶏肉のトマトシチュー」があります。
筋肉の材料となるたんぱく質がほかのスープよりも比較的多く、13.5g含まれています。また、たんぱく質だけでなくトマトや玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにくなどの野菜も含まれているため、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取も期待できますね。
特にトマトは栄養豊富な万能野菜で、抗酸化作用の強いビタミンCやビタミンE、βカロテン、リコピンなどの成分が含まれています。リコピンなどの栄養素は、生のトマトよりも、加熱したトマトからのほうが効率よく摂取できるので、その観点からもこのシチューは栄養補給に役立つといえるでしょう。
こうして、あらためて見てみると、やはりスープは効率よく栄養が摂取できますし、温かいものがほしくなる今の時期にぴったりです。「冷えは万病のもと」ともいわれますので、スープストックのメニューを上手に活用して体を温めていきましょう。
猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
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