コラム
暗黙のママ友ルールウォッチング

西松屋の着古したトレーナーを「おさがり」に? ママ友から古着を押しつけられ「正直いらない」

2022/11/13 16:00
池守りぜね(ライター)

 兄弟や姉妹が多かった時代は、おさがりを身内や親せき間で譲り合っていた。今は子どもの数が少なく、親戚付き合いも減っているため、服の処分に悩むママは多いのではないだろうか。

 しかし、いくら処分が大変だからといって、今回のケースのように、善意を装って、ママ友に不用品を押し付けるのは問題だ。

 自分ではおさがりに回していいと思った服でも、小さな穴や糸のほつれ、ネームタグに名前が書かれていることなど、相手によって気になる部分やその程度は異なる。そもそもママ友からおさがりをもらう場合、相手は「いらない」と思ってもなかなか言いづらいものなので、やはり、譲る側がしっかりと「どれなら相手に喜んでもらえるか」を見極めるべきだろう。

 そう考えると、たとえブランド物でも、着古した感のあるものを譲るのは遠慮したほうが、無用なママ友トラブルを避けることにつながるだろう。面倒でもメルカリやラクマなどのフリマサイトを利用し、安価で譲るほうが賢明といえる。

 また、今回のケースのように、自分がほかのママ友からもらったものや、リサイクルショップやフリマサイトで購入したものを譲る際は、たとえ美品だとしても、あらかじめそのことをママ友に伝えるのは、最低限のマナーといえる。

 環境のために、リサイクルはこれからさらに必要性が増すだろう。子どもが成長するにつれ、服がどんどんサイズアウトしていく中、なるべく捨てないためには、ママ友に譲るだけでなく、自治体が開催しているフリーマーケットに出店してみたり、寄付を受け付けてくれる団体を探すのもありかもしれない。たとえそれが無自覚であっても、くれぐれも上から目線で、ママ友におさがりを押し付けるのはやめたいものだ。



池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2022/11/13 16:00
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