【薬剤師監修】頭皮のかゆい! 自宅でできる簡単セルフケアと、病院受診の目安は?
頭皮環境をよくするには、日々のセルフケアや生活習慣が重要です。ここでは、毎日気軽に継続できる頭皮環境の整え方を解説します。
3-1.ドライヤーのかけ方を工夫する
ドライヤーのかけ方を工夫すると、頭皮に対する熱ダメージを軽減できます。乾燥を避けるため、ドライヤーの温風は頭皮に長時間あてないように注意しましょう。
ドライヤーをかける前にタオルドライで余分な水分を吸収しておくと、ドライヤーを短時間で済ませられるのでおすすめ。また、ドライヤーの吹き出し口は髪や頭皮から10cm以上離すように意識しましょう。
3-2.皮膚のターンオーバーを促す
肌のターンオーバーを促すためにも、規則正しい生活を送ることが大切。ターンオーバー、つまり新たな皮膚が生まれて古い皮膚が剥がれ落ちる新陳代謝のサイクルは、生活習慣の影響を受けやすいことが知られています。
睡眠不足や栄養の偏り、ストレスなどはターンオーバーを乱すので要注意。良質な睡眠をとり、ビタミンやたんぱく質などのさまざまな栄養素をバランスよく摂取して、できるだけストレスを溜めないように心がけましょう。
3-3.紫外線を避ける
頭皮環境を改善するには、頭皮の紫外線対策も大切。紫外線は頭皮にダメージを与え、皮膚の老化をもたらすからです。
頭皮が浴びる紫外線の量を減らすには、帽子をかぶったり日傘をさしたりするのがおすすめ。帽子をかぶりっぱなしだと汗で蒸れてかゆくなることもあるので、頭に汗をかいたらこまめに拭きとるようにしましょう。
4. 長引く頭皮湿疹には漢方もおすすめ
「病院を受診するほどではないけれど、頭皮のかゆみが気になる」「食事以外の方法で、頭皮のかゆみを根本から改善したい」という方には、漢方薬もおすすめです。
漢方薬は、頭皮湿疹を含むさまざまな皮膚疾患に対して使われており、皮膚科でも採用されています。
頭皮湿疹はホルモンバランスの乱れ、ストレスなどによる頭皮からの過剰な皮脂分泌、頭皮の乾燥が原因で起きると考えられており、根本から改善するには、「頭皮の過剰な皮脂分泌を調節する」「肌の新陳代謝をよくして毒素を出す」といった漢方薬を選びます。
また、かゆくなってしまった頭皮には「頭皮の乾燥から生じるかゆみを改善する」効果があるものなどで症状を軽減させます。
漢方薬は、天然の生薬成分が体にやさしく働き、一般的な西洋薬より副作用が少ないといわれているのも魅力です。
忙しい現代人にとって、バランスのいい食生活や良質な睡眠を毎日しっかり確保するのは難しいかもしれません。しかし、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるでしょう。日々の頭皮ケアの一つとして、漢方医学をとり入れてみてはいかがでしょうか。