カルチャー
【サイジョの本棚・打ち合わせ編】
なにわ男子・大橋和也の「好きな小説家」の1冊を読んだら……天真爛漫キャラとの“ギャップ”がすごい!
2022/10/30 11:00
『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』(KADOKAWA、著:貫井徳郎)
「崩れる」仕事もしない無責任な夫と、身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は……。「憑かれる」30代独身を貫いていた翻訳家の聖美。ある日、高校の同級生だった真砂子から結婚報告の電話があり、お祝いの食事会に招待されるが……。家族崩壊、ストーカー、DV、公園デビューなど、現代の社会問題を「結婚」というテーマで描き出す、狂気と企みに満ちた8つの傑作ミステリ短編集。
『鬼の跫音』(KADOKAWA、著:道尾秀介)
「犭(ケモノ)」刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は、哀しい事件の真相を示しており……。「悪意の顔」同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある画家の女性と出会う。彼女が持つ、なんでも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚がく必至の衝撃作。
最終更新:2022/10/30 11:00