『ザ・ノンフィクション』月収40万円、フードデリバリーの仕事「東京デリバリー物語~スマホと自転車とホームレス~」
今回、フードデリバリーの注文の詳細も伝えられていたのだが、「若い女性が、1人前で、ファストフードなど単価の安いものを頼んでいる」というケースが多く、意外だった。フードデリバリーを頼むのはファミリー層が多いと思っていた(取材先がほぼ都心だったため、郊外ならファミリー層も多いと思うが)。
都心で暮らす場合、徒歩で近所に飲食店やコンビニが全くないとは考えにくい。番組ではすき家の牛丼と豚汁のセットで客側が支払う料金は1,200円(配達料込。うち配達員の報酬は301円)、また、1人分と思しきマクドナルドのハンバーガーのセットも配達料込みで1,200円と伝えられていた。ここから、牛丼屋やファストフードで1人前のもの、店内飲食やテイクアウトなら600円前後のものをフードデリバリーで頼むと、大体倍額になるようだ。
『ザ・ノンフィクション』フードデリバリーを頼むのは「金持ち」なのか
私自身はピザの出前は頼むことがあるが、フードデリバリーはこのブームの中でも一度もなかった。家の近くに飲食店やスーパーがあることもあり、出前を頼むなんてもったいない、とケチだから思ってしまう。だから、今回の舞台は飲食する店には困らないはずの「都心」なのに、注文が途切れない状況は意外だった。
注文者は金持ちが多いのだろうと思ったが(唐揚げ一人前をタワマンに届ける様子も伝えられていた)、担当編集氏より個人的にはフードデリバリーを頼む=金持ちという印象はない、と話があり、何に金を使う人を「ぜい沢だ、金持ちだ」と判断するのも個人差があるのだなと思った。
なお、タワーマンションは入館に時間がかかるため、配達員にとっては割に合わないようだった。フードデリバリーの事業会社は「タワマン割増料金」を作った方がいいかもしれない。
次週は「人力車に魅せられて2~夢と涙の軽井沢物語~」。今年7月に放送された、浅草の人力車の会社で俥夫(人力車の運転手)を目指すも、社内検定に13回落ち会社を去ったアツシ。しかし、そんなアツシにも意外な「救いの手」が差し伸べられ……。