香取慎吾、「婦人公論」で明かした「三谷幸喜の弔辞計画」に見る理想的な“終活”の在り方
特集以外で注目したいのが、国生さゆりのインタビュー「ネガティブを抜け、いま小説を書く」。人気の小説投稿サイト「小説家になろう」で密かに連載していたことが、先ごろネット上で話題になった国生が、小説を書き始めた経緯などを語っています。
国生は、「それ(投稿サイト)が人々に公開されて読まれるということも、よくわかっていなくて――」という状態のまま、スマホのメモ機能に書き始めた小説のデータ保存先として投稿を始めたそうですが、驚くのは、その作品が“芸能人の話題作り”をはるかに超越した大作であること。
実際に「小説家になろう」を覗いてみたところ、国生の小説『国守の愛』は3部作で、合計約68万字であることが発覚。単純計算すると、単行本約5~6冊程度にはなるほどの大作で、“ちょっと片手間に書いてみました(笑)”といったレベルではない!
また、内容も想像を絶する壮大さ。主人公は、「“変異する魔王” 液体デイバイス」を研究している科学者・富士子で、彼女はその技術を狙う組織に命を狙われており、“陸上自衛隊・特殊戦群G分遣隊・アルファチーム“に守られているという設定です。
物語は、富士子の幼なじみで医師の宗弥、アルファチームリーダーの要、富士子の三角関係を軸に、「液体デバイス」をめぐる攻防が描かれるという内容で、第3章では、目から血の涙を流し続けて死亡するウイルス性の疫病まで流行し始め、物語はさらに複雑になっていきます。すごい……。
章タイトルだけ見ていても「デイトの申し込みと笑う浮子」「棒倒し 決勝戦」「スマホ紛失」「加藤」「どこかの国の船籍を持つ貨物船」など、ユニークなものばかり。そこに時折、癒やし系グルメ小説かのような章タイトル「マスカット大福」「浮子さんのお弁当」「海軍カレー」「甘い・甘い恋のチョコレート」も挟まれています。
国生の中に眠る世界の壮大さにしびれました。ぜひ「婦人公論」で小説連載を! と期待したいです。