嵐・相葉雅紀、映画『“それ”がいる森』の動員が不安視されるワケ――前作は「9億円届かず」の期待はずれ
嵐・相葉雅紀主演のホラー映画『“それ”がいる森』が、9月30日に全国公開される。相葉の映画単独主演は8年ぶりとあって、ファンも期待しているようだが、業界関係者の間では「全盛期とはいえない今、相葉の主演作でどれだけの動員を見込めるか」(映画誌ライター)と、興行面を不安視する声も出ているようだ。
『“それ”がいる森』は、ジャパニーズホラーの金字塔『リング』シリーズなどを手がけた中田秀夫監督の最新作。田舎でひとり農業に勤しむ主人公・田中淳一(相葉)のもとへ、別れた妻・赤井爽子(江口のりこ)と東京で生活しているはずの息子・一也(ジャニーズJr.・上原剣心)がやって来て、しばらく一緒に暮らすことに。一方、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに起き、淳一と一也も得体の知れない“それ”を目撃してしまう……という内容だ。
「2020年末で嵐がグループ活動を休止して以降、相葉は個人活動を展開。バラエティ番組などで活躍するほか、俳優として21年10月期の連続ドラマ『和田家の男たち』(テレビ朝日系)や、今年6~7月に東京と大阪で上演された舞台『ようこそ、ミナト先生』で主演を務めました。そしてこのたび、映画では8年ぶりとなる主演作『“それ”がいる森』が公開となり、ファンの間では情報解禁時より大きな話題を呼んでいます」(同)
相葉が前回主演した映画は、14年11月公開の『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』。小説家・中村航氏の『デビクロくんの恋と魔法』(小学館)を実写化した作品で、榮倉奈々や韓国女優のハン・ヒョジュ、相葉と同じジャニーズ事務所に所属するの生田斗真らが出演した。
「『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』は全国302館で公開され、国内映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場2位を獲得。その勢いで“興収15億円超え”も期待されていたのですが、最終興収は8.9億円に留まり、9億円にすら届かず。当時、人気絶頂期の嵐メンバーが主演した映画としては、はっきり言って期待はずれの結果だったんです」(制作会社関係者)
ネット上には、「内容が薄かった」「話がつまらなく、相葉くんファン以外は退屈かも」といった脚本自体への低評価が目立った一方、相葉の演技力を「微妙」と指摘する声も散見された。
なお、今年は8月に、嵐・二宮和也主演映画『TANG タング』が公開。全国356館という大規模公開ながら、映画ランキングでは初登場6位と、物足りないスタートを切っていた。
「ジャニーズの中でも“演技派”と呼び声が高い二宮の主演映画でさえコケてしまった状況だけに、相葉も苦戦を強いられてしまうのではないかと不安になります。もちろん、久々の主演映画なので、相葉ファンがこぞって見に行くでしょうし、またホラーファン、特に中田監督ファンの集客もある程度は見込めますが……初動に注目したいところです」(同)
相葉の『“それ”がいる森』が、二宮のつまずきをカバーするほどのヒット作となることに期待したい。