「牛丼チェーン」は物価高騰でも強い味方に! プロおすすめ“210円以下”サイドメニュー9選
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
物価高騰でも「牛丼チェーン」は強い味方! プロおすすめトッピングを紹介
物価の高騰により、ファストフードやファミリーレストランなど、外食産業でも値上がりの波が訪れています。9月7日には、回転寿司チェーン大手の「くら寿司」が、10月1日から値上げを発表。創業依頼、1皿100円(税込み110円)だった商品を5円引き上げるといい、ネットユーザーの間に衝撃が走っていました。
そんな中、牛丼チェーンのメニューはじわじわと値上がりしながらも、ワンコインでおなかいっぱい食べられるメニューが豊富。そのため、「強い味方になっている」という外食派の方は、結構多いのではないでしょうか?
ということで今回は、人気牛丼チェーン「吉野家」「松屋」「すき家」に注目。管理栄養士の猪坂みなみ先生に、栄養を補いながら牛丼をおいしく食べるための「おすすめサイドメニュー」を教えてもらいました!
――まずは牛丼の主な栄養素と、牛丼にプラスしたい食品について教えてください。
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 牛丼に含まれる主な栄養素は、「糖質(ご飯)」と「たんぱく質&脂質(牛バラ肉)」です。玉ねぎが入っている場合も多いですが、量としては少なめなので、サイドメニューは野菜を中心に摂取できるものがおすすめ。特に丼ものはご飯の量が多めになるため、血糖値の急上昇を抑えてくれる水溶性食物繊維を野菜から摂ってほしいですね。
また、お肉や丼ものを食べると、胃もたれやおなかのトラブルを引き起こしやすい人は、消化を助けてくれる酵素を含む野菜や、腸内環境の改善に役立つ発酵食品をプラスするのもいいでしょう。
――それを踏まえて、「吉野家」のサイドメニューは何がおすすめですか?
猪坂 まずは「とん汁」(206円、税込み/以下同)をおすすめしたいです。ニンジンや大根、ネギなどから摂れる水溶性食物繊維には、栄養素の吸収スピードをゆるやかにする働きがあり、食事から摂取した糖が急激に血液へ移行するのを防いでくれます。さらに、コレステロールや塩分(ナトリウム)を体外に出す役割も期待できる栄養素です。
水溶性食物繊維は、お肉などの動物性食品にはほとんど含まれていないので、野菜から摂取する必要があります。そのため、野菜がごろごろと入った「とん汁」で補えるといいですね。
また、同じく水溶性食物繊維を補うなら、「ねぎラー油」(118円)も良さそう。ねぎから水溶性食物繊維を摂取できるほか、ラー油に含まれている唐辛子には、脂肪代謝をサポートするカプサイシンが含まれているため、特に脂身の多いお肉と合わせることをおすすめします。
野菜以外だと、「あさり汁」(173円)にも注目。あさりなどの貝類には、コレステロールの吸収を抑える働きがあるタウリンが含まれています。タウリンは、ヒトの体内でも作り出すことができますが、それだけでは量が足りないので、食事からの摂取が大切。ただ、牛肉にはあまり多くは含まれないため、「あさり汁」で補給できるのはうれしいです。