コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき139

山口組がいつの間にか5派に! 元極妻が「神戸山口組ナンバー2の電撃独立」と、さらなる分裂を解説

2022/08/28 16:00
待田芳子(作家)

 寺岡会長は、神戸山口組発足当初からのメンバーで、井上邦雄組長の信頼も厚いはずです。狙ったのかどうかはわかりませんが、8月22日は組長のお誕生日だったそうで、臆測が臆測を呼んでいます。

 「週刊実話WEB」によると、俠友会の会合の席上で離脱を発表したそうで、関係者はかなりショックを受けたそうです。映画みたいですね。

 寺岡会長に限らず、一切「カエシ(報復)」をさせない方針の井上体制に不満が出ている、というのは前からあるようです。やられたらやり返すのがヤクザですから、組織防衛のためとはいえ「カエシは一切禁止」と言われたら、不満は募りますよね。

 ちなみに寺岡会長は事務方としても優秀で、組織の運営にかなり貢献していたそうですから、神戸山口組としてはすごいダメージだそうです。

 寺岡会長の離脱に先駆けて、20年7月には、池田組を率いる池田孝志組長も神戸山口組を離脱、一本独鈷(いっぽんどっこ=大組織に所属せず独立を維持している組織)となりました。

 豊富な資金力を誇る池田組長は、神戸山口組の金庫番として資金面を支えてきましたから、この時も大騒ぎでしたね。この池田組長の離脱で山口組再統合は一気に進むといわれていましたが、そうもいきませんでしたね。思えば、もう2年前です。

 俠友会の独立で、山口組をルーツとする六代目山口組、神戸山口組、絆會、池田組と5派が乱立する構図となりました。まあ五代目山口組時代までも「全・山口組関係者が仲良し」ということはありえませんでしたが。

 最初は2つに分かれた山口組が、いつの間にか5派! ってすごいことになってますが、当分の間は様子見になりそうです。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2022/08/28 22:59
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