コラム
“中学受験”に見る親と子の姿
過酷な中学受験はさせたくない! 教育ママに育てられた母が、娘と挑んだ「新タイプ入試」の結末
2022/07/24 16:00
「私はあまり勉強が得意なタイプではないんです。でも、母は長時間勉強すれば、誰でもが御三家クラスの学校に行けると信じ込んでいたようなふしがありまして、塾から帰って来てからも、その日出された宿題が終わらなければ寝かせてもらえないという日々でした。基礎問題を間違えようものなら、定規で叩かれるということも頻繁にありましたね」
そんな過去がありながらも、なぜ留美さんは、娘の絵美里さんを中学受験させたのだろうか。
「結局、私は御三家ではないものの、母が満足できるラインの学校に運良く受かりました。そこでの6年間はとても楽しく、この学校に入れてよかったと、心から思っています。ただ、中高一貫校の教育には素晴らしいものがあるとは思う一方で、中学受験のための拘束生活には、どうにも反対なんです。娘には私のような思いはしてほしくない、でも、一貫校の教育は受けさせたいという相反する気持ちがありました。そんな時です、新タイプ入試という制度があるというのを知ったのは!」