サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験「新タイプ入試」体験談 コラム “中学受験”に見る親と子の姿 過酷な中学受験はさせたくない! 教育ママに育てられた母が、娘と挑んだ「新タイプ入試」の結末 2022/07/24 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験の入試では「動物との愛ある日常」をプレゼン 留美さんが見つけたのは「自己アピール型入試」と呼ばれている選抜方法である。これは習い事やスポーツ、趣味など、自分が打ち込んできたことを、受験生自身がプレゼンテーションする試験で、たいていは、これにプラスして、教科の基礎的な試験や作文などを組み合わせて合否が出る仕組みだ。その学科試験も「小学校の授業を真面目に受けていれば問題ない」というレベルが多いので、留美さんが経験したような過剰な勉強は必要ないといわれている。 「これなら、絵美里が好きで続けている習い事も辞めずに済みますし、なにより、私自身が母のような教育ママという名を借りた虐待ママにならずに済む! と思ったんです。もし普通に中学受験塾に絵美里を通わせていたら、私も母と同じことをしてしまうのでは? という恐怖がありましたから……」 絵美里さんは幼い頃から生き物が好きで、自宅でもさまざまな小動物を飼い、そのお世話を積極的にしているそう。入試では「動物との愛ある日常」をプレゼンし、見事、合格を勝ち得たという。 「絵美里の動物好きは、学校でも周知されていて、先生とペット談義に花を咲かせることもあるそうです。もちろん部活は、生物部に入ったのですが、本当に毎日、楽しくて仕方ないみたい。親としては、そこが一番うれしいですね」 絵美里さんの年子の妹さんも、充実した学校生活を送るお姉さんの姿を見て、「自分も同じ学校に入る!」と、小学校の授業も真面目に取り組むようになったそうだ。 このように、今はいろいろなタイプの入試がある。もちろん、学校には校風があるので、そこが我が子のタイプに合うことが絶対条件ではあるが、もし、あまりに過酷な受験勉強に疑問を持っているのであれば、こういう入試方法を実施しているかどうかを、受験校選びの参考にしてもよいということをお伝えしておきたい。 PTA役員の子は「公立中高一貫校で優遇される」……中学受験の都市伝説を信じた母の回顧“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関...サイゾーウーマン2022.07.10 「母親が専業主婦」は中学受験に有利!? 息子が塾で“クラス落ち”、仕事を辞めた母の思い “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子...サイゾーウーマン2022.06.26 中学受験に「繰り上げ合格」した子はその後、落ちこぼれるのか? “補欠野郎”と呼ばれた息子 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子...サイゾーウーマン2022.06.12 前のページ123 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー。我が子と二人三脚で中学受験に挑んだ実体験をもとにした『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などで知られ、長年、中学受験の取材し続けている。その他、子育て、夫婦関係、介護など、特に女性を悩ませる問題について執筆活動を展開。 記事一覧 湘南オバちゃんクラブ 最終更新:2022/07/24 16:00 楽天 中高一貫校・高校 大学合格力ランキング 2023年入試版(ダイヤモンド・セレクト 2022年 8月号 [雑誌]) これでまた中学受験人口が激増しそうな予感! 関連記事 PTA役員の子は「公立中高一貫校で優遇される」……中学受験の都市伝説を信じた母の回顧「母親が専業主婦」は中学受験に有利!? 息子が塾で“クラス落ち”、仕事を辞めた母の思い中学受験に「繰り上げ合格」した子はその後、落ちこぼれるのか? “補欠野郎”と呼ばれた息子赤ちゃんの頃から「中学受験するの?」……文教地区で小1から入塾、5年間頑張ったのに「息子が退塾したワケ」いじめが原因で中学受験! 人生をガラリと変えた「偏差値40台」の中高一貫校とは 次の記事 素手で病巣をグチャ……心霊手術の詐欺女 >