秋篠宮さまが、小室圭さんの「年収300万円」と「身辺」を問題視しなかった真意
堀江氏 「殿下、週刊誌に大きく記事が出ていましたね」と水を向けられても、秋篠宮さまは「そうですね……」としかいわず、会話が成立しなかったのだそうです。
そんな中の2月6日、眞子内親王の結婚を20年まで延期するとの発表が、宮内庁からありました。江森さんには何も告げられていませんでした。
――オフレコという形でも、何一つ、秋篠宮さまはお伝えにならなかったということですね。
堀江氏 そうなのです。延期自体は眞子さまの発案だったそうですが。2月の取材で江森さんが宮さまに確認すると、沈黙を貫いた1月にはすでに延期は決まっていたことが、彼の口から語られたのだそうです。
――まさに翻弄されたのですね。
堀江氏 相手を不安にさせるような沈黙を使ったり、かといって服を褒められたりした場面では、素直にニコッとしたり……。かなりの人心把握術の使い手でいらっしゃるな、という印象です。実際、江森さんも「恐るべし秋篠宮」などと書いていますね。江森さんが旧著『秋篠宮さま』(毎日新聞社)などでも記してきた、「不器用」とご自分を分析する宮さまとはまったく別人のように思えてしまいました。
さらに注目すべきは「このときのやりとりの詳細は書けないが」と、この場面に書かれてあることです。この本の情報密度が薄いと読者が感じてしまう理由は、この手のオフレコ部分が極めて多かったせいではないかと思われます。
――江森さんが、宮さまを仮に怒らせてでも真実に迫ろうという姿勢までは見せなかったことも大きいのでは?
堀江氏 “荒業”ですが、本音に迫るため、相手をあえて怒らせるというのは、たしかにジャーナリズムの現場では使いうる手ではあります。でも、そういう手を江森さんは宮さまには使いたくなかった。もしくは、使えないということでしょうか。
しかし、そういう江森さんの配慮を、宮さまは利用して、黙秘を使うなど、なかなかなことをなさったわけです。2月の取材時でも、秋篠宮さまは謎めいた態度で江森さんを翻弄し続けるのでした。
――混迷と共に深まる秋篠宮さまの謎めいた態度……。次回に続きます。