逃がした魚はデカかった

「那須川天心VS武尊」戦だけじゃない! 『孤独のグルメ』『チコちゃん』……フジが逃したヒットコンテンツ

2022/06/25 15:00
サイゾーウーマン編集部
「那須川天心VS武尊」戦だけじゃない! フジが逃した“3つのヒットコンテンツ”とは?
フジテレビ版『孤独のグルメ』は怖いもの見たさがある(C)サイゾーウーマン

 6月19日、東京ドームで行われた立ち技格闘技イベント『THE MATCH 2022』。中でも「那須川天心VS武尊」戦は大きな話題となったが、同21日付のニュースサイト「東京スポーツ」の記事によると、同試合の生中継を直前で取りやめたフジテレビの局員からは、「放送しておけばよかった」と後悔の声が出ているようだ。

 地上波では放送されなかった『THE MATCH』は、インターネットテレビ「ABEMA」が、「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて独占有料生配信。5,500円(税込)の視聴チケットが、50万件以上も売れたと報じられている。

「やはり『那須川天心VS武尊』という注目の試合が行われるとあって、世間の関心度も高かった様子。もしフジテレビが予定通り放送していれば、高視聴率を記録できたでしょう。なお、フジテレビは『THE MATCH』の生中継を取り止めて『超ド級!世界のありえない最強映像2022』を放送したものの、世帯平均視聴率は6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と寂しい結果に。これを受け、局内からも『やっぱり「THE MATCH」を生中継すべきだった』などと後悔の声が上がっているそうですが、同局はこれまでも“のちのヒットコンテンツ”を逃すという失態を繰り返してきました」(テレビ誌ライター)

 例えば、2012年に放送を開始した人気グルメドラマシリーズ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)もその一つ。当初は、フジテレビに企画が持ち込まれたものの、幹部が一蹴した結果、テレビ東京でドラマ化が実現したという。

「『孤独のグルメ』は原作・久住昌之氏、作画・谷口ジロー氏によって『月刊PANJA』や『SPA!』(ともに扶桑社)で連載された同題漫画の実写版。主人公・井之頭五郎(松重豊)が、実在する大衆食堂や居酒屋を訪れて食事をするのですが、その豪快な食べっぷりや、気ままな心の声(モノローグ)が視聴者を魅了し、いまやテレ東を代表する人気ドラマシリーズになっています。特別編を挟みつつ、昨年にはSeason9を迎え、今年は配信オリジナル作品『孤独のグルメ~美味しいけどホロ苦い…井之頭五郎の災難~』(全6話/Paravi、ひかりTV)も制作されました」(同)


 フジテレビは、『孤独のグルメ』がここまで支持されるドラマになることを予想できなかったということか。

「もちろん、テレ東が制作したからこそヒットした……という部分もあるでしょうが、そもそも原作が掲載されていた扶桑社はフジ系列の出版社なので、その作品をドラマ化してグループとして盛り上げようとする気概を見せなかった時点で、フジにはあまり同情できません」(同)

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