“トップアイドル”南野陽子は今――テレビレギュラーはなくてもSNSが大盛況なワケ
――日々更新される、芸能人のブログやSNS。毎日無数に更新される投稿の中から、かつて注目を集めたタレントの意外な活動や、ただただ元気そうな姿、ちょっと心配になる近況など、ライター・浦島茂世が「あの人」の「いま」を追いかけます。
今月の思い出しタレント:南野陽子
TikTok、Twitter、インスタグラムなど、今やSNSにもさまざまな種類があり、それぞれに長所と短所があります。それらを踏まえつつ、有名人たちもSNSにチャレンジしていると思われますが、途中で更新が止まってしまう方もしばしば。でも、それは仕方ないことです。
なぜなら、SNSというものは、本人との相性が良くないと長続きしないから。写真が苦手な人がインスタグラムをやっても、知らない人から話しかけられるのが苦手な人がTwitterをやっても、ただつらいだけでしょう。
だからこそ、南野陽子さんとFacebookとの相性の良さには、本当にびっくりします。実は南野さん、2013年8月からFacebookの投稿を始め、もうすぐ丸9年。2〜3日おきに本人の写真と日記のような文章が掲載されている南野さんのFacebookは、昔ながらのホームページのような温かさでいっぱいです。
というのも、ファンのコメントは必ず「こんにちは」あるいは「こんばんは」というあいさつから始まり、ニコニコした顔の絵文字がたっぷり使われています。そしてファンのみなさんは、南野さんの言動を“全肯定”。それゆえに、ゆるくて優しい雰囲気に満ちており、90年代後半のジオシティーズを見ているかのような気持ちになります。
南野陽子をあまり知らなくても、Facebookが楽しいワケ
南野さんは、1984年放送のドラマ『名門私立女子高校』(日本テレビ系)で芸能界デビュー。その後、歌手デビューなどを経て、85年のドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(フジテレビ系)で主人公を演じ、トップアイドルとして確固たる地位を確立しました。
その後、人気絶頂の時に主演したドラマ『熱っぽいの!』(88年、フジテレビ系)では、エンドロールで2番目、3番目に名前が出てきた村上弘明や中村繁之ではなく、最終的に脇役の田代まさしとくっつくという、大どんでん返しが軽い話題になったことも。なお、同作は現在までソフト化されていません。
最近もドラマにコンサート、舞台にバラエティ番組など、ジャンルレスに仕事をしている南野さんですが、現在、レギュラー番組をラジオ以外お持ちではないため、その活躍ぶりがあまり目立っていないように思います。しかし、Facebookを見ると大忙し。歌番組や情報番組のコメンテーター、ドラマに舞台とバラエティ豊かに活動し、逐一報告がされているので、あんまり南野さんを知らない方でも、読んでいて楽しいのです。
そんな南野さん、トップアイドルだっただけあり、ファンの心をくすぐる写真を投下してくるのがすごい。南野さんのFacebookは、SNSアカウントを持っている芸能人が学ぶべきポイントが、たくさんあると思うのです。