芸能
『ザ・ノンフィクション』レビュー
『ザ・ノンフィクション』タニマチや太客、人脈で生きる歌手「27歳 流しの歌姫 ~夢のステージに立ちたくて~」
2022/05/30 19:06
武道館に向け努力はしているし、「人脈」を狙うのもいい目の付け所だと思うが、その他のあいの「努力の方向性」においては、問題が山積しているように見えた。
そもそも、武道館は結婚式場のように金があれば借りられる会場ではないのでは、と思うし、代表曲もないのにとも思うが、そうした「そもそも」の部分は、あいの母親が言い尽くしている。現実味の欠けるあいに、この冷静な母親がいてよかった。
なお、日本武道館のホームページを見てみたが、「会場をご利用になられたい方へ」といった項目・ページはやはり見つからなかった(見つかれば、あいも苦労しないだろう)。日本武道館の問い合わせ窓口として「武道振興事業」はあるが、「コンサート、興行向け」と思われるものがない。そもそも、「武道」館であり、アーティストの聖地と化しているものの、その名の通り武道のためにつくられた硬派な会場なのだ。
一方で、あいが当初想定していた大阪城ホールや、また関東圏で大型コンサートが開かれるときの会場の一つ、幕張メッセは「主催者向け」ページが存在する。1万人規模会場で公演を行い、武道館に向けての実績をつくると話していたあいは、この違いをどう思っているのだろうか。
次週の『ザ・ノンフィクション』は「うちにおいでよ ~居候たちの家~」。都内で暮らす森川家は、夫婦、子ども3人以外に「居候」がいる。居候たちはなぜ居候をし、森川家はなぜ居候を招き入れるのか?
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最終更新:2022/05/31 18:21