「おむつ捨てていっていいよ」の一言は“暗黙のママ友ルール”!? 「気が利かない」のお小言に衝撃!
「招いた側のMからその一言がないと、『捨てていい?』とは聞きづらかったって言うんです。結果としては、Sが『このおむつどうしよう』と、Mにそれとなく確認してから、専用ごみ箱に捨てていいことになりました。Sは、『まぁ、長い付き合いだから思い切って言ったけど、子どもが産まれてから知り合ったママ友には言えないよね。だから先に向こうから言ってほしい!』と笑っていました。確かに、特にうんちをした使用済みおむつを持ち歩くのって嫌ですよね……。出先で気になることの一つかも」
使用済みおむつを捨てる「Deefre おむつが臭わない袋」が、ママたちの間で必需品といわれるなど、その臭い対策は重要な問題といえる。ただ、いくらそういった袋を使っても、汚れたおむつをそのまま持ち歩くと、カバンの中で臭うこともあるだけに、できれば持ち帰りは避けたいところ。そんなママたちの本心が、Sさんのママ友界隈では「暗黙のママ友ルール」となった……というのが、今回のケースだった。
【ママ友ウォッチャー解説】
「メリーズ」が「グーン」に……筆者が考える「暗黙のママ友ルールが生まれる背景」
ここからは、ママ友にまつわるトラブルや悩みを追い続けてきた筆者の観点から、この「おむつ捨てていっていいよ」と言うのが暗黙のママ友ルールになった背景について考えてみたい。
そもそもママ友の世界には、実に多くの「暗黙のルール」が存在する。単なる女同士での付き合いならば、遠慮なく言えるであろうことも、ママ友とはあくまで子どもを介した付き合いなので、子ども同士の関係を第一に考えると、なかなか言いづらい面もある。それが「暗黙のルール」が増える原因なのだろう。
筆者もそういった経験がある。子どもがまだ乳児だった頃、「ほかのおむつの使用感を試したい」とママ友に言われ、それぞれおむつを交換したのだが、その際、私は「メリーズ」(Mサイズ64枚、1,399円/「価格.com」調べ)をあげた一方、ママ友がくれたのは「グーン(GOO.N)」(Mサイズ 74枚、1,089円/同)だった。その値段の違いに、なんとなく気落ちしたのを覚えている。
しかし、ママ友にそれを伝えられず、自分の中で、「今後、ママ友からおむつをもらうことがあったら、同じものを返す」と決めたことがあるのだ。こうしたマイルールが、似たような経験をしたママ友の間でなんとなく広まっていくと、それが「暗黙のルール」となるのだろう。