カルチャー
【サイジョの本棚・打ち合わせ編】
相葉雅紀が読んだ『錦繍』は、嵐のいまと重なる!? 「別れと再会」の物語を味わう
2022/05/28 11:00
編集・B子 そういえば、嵐・櫻井翔は「5人で仕事すると雨になる」って言ってた。実際、コンサートの日程に台風が直撃して延期になったり、国立競技場の公演で大雨が降ったり、大きなイベントで嵐を呼びがちなんだと思う(笑)。しかも、相葉ちゃんの出身は「千葉」だし、「ミュージック」が大好き……なんか、共通点が多い気がしてきた。
ライター・保田 人間ではないキャラクターをメインに据えて、人の生死を俯瞰させることで、伊坂作品が持つ「普遍的な優しい視点」がストレートに表れた作品だと思う。まさに、この1冊で伊坂幸太郎の面白さがわかるんじゃないかな。
編集・B子 短編集だったら、忙しい相葉ちゃんでも読みやすそう。『死神の精度』はいろんな面から見て、相葉ちゃんにぴったりの作品だね。
ライター・保田 ほかには、「別離」の物語であるカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(早川書房)や、『錦繍』と同じ書簡形式で進むけど全然内容が違う、森見登美彦『恋文の技術』(ポプラ社)もおすすめ。ちょっと趣向を変えて、本読みのプロ2人が20世紀のベストセラーを読み倒す対談書評集『百年の誤読』(筑摩書房)は、次に読みたい本を探せていいかも。
編集・B子 相葉ちゃんがどんな本を選ぶか、これからも注目してこ〜!