「クリーマ」「ミンネ」でハンドメイドを販売するママ友、手作りプレゼントの「使っているかチェック」に困惑
香織さんは、これ以上、手作りのものを渡されるのは困るので、さりげなく「シュシュのゴムが大きかった」と伝えたそうだが……。
「順子さんは、SNSで『喜んでもらえてよかった』『メモ:ゴムは短めにする』とつぶやいていたので、『また作るつもりなのか……』と困惑しました。しかも、ほかのママ友にこの一件をLINEで伝えたところ、順子さんは使わなくなったシーツやまくらカバーから小物をリメイクしていると教えてくれたんです。そんなことを聞いたら、もらったシュシュも使う気にはなれませんよ」
それでも、相手が手間暇をかけて作ったプレゼントほど、「はっきりと断りづらい」と、香織さんは言う。
「インスタグラムや、ハンドメイドの販売アプリなどでは、たくさんの『いいね!』がつくので、『みんな、私の作品を欲しがっている』って思ってしまうのでしょうね……。私も、ママ友がアップした子どもの写真に『いいね!』を押すような軽い感覚で、手作りアイテムの画像にも『いいね!』していましたが、これからは本当によいと感じた時しか、押さないようにしようと思いました」
ママ友から手作り品をもらうと、後日、「本当に使っているか」とチェックが入るのも「厄介」だという香織さん。これがきっかけで、ママ友との関係性がややこしくなってしまうこともあるようだ。
「自分で作った品だけに、やっぱり強い思い入れがあるのか、『ちゃんと使ってくれているか』が気になるのでしょうね。でも、『マスクをしているところを見ないね』などと言われると、まるで着用を強制されているみたいで嫌な気分になります。とはいえ、ママ友関係にヒビが入るのもなぁとも思いますし、難しい問題です」
裁縫という分野で腕前を披露し、評価を得たいと思うママはたくさんいるだろう。しかし、本当に周りから必要とされるまでは、家庭内だけで楽しむくらいにとどめておいた方が、無難なのかもしれない。