サイゾーウーマンコラムエンディングノートに母が書いていたこと コラム 老いゆく親と、どう向き合う? 母がエンディングノートに書き残していた「望み」とは? 母親を看取った30代女性の胸中 2022/05/15 18:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) 老いゆく親と、どう向き合う? 自宅の相続を考えると…… 博之さんは今のホームでも生きているし、世話もしてもらっている。それはありがたいと思う。でも、自分の選択でご飯を食べるしかできない場所に入れているという意識はぬぐえない。 「私の決断が誰かの人生を変えてしまう。これ以上難しい決断があるのかと思います。30代でそんな経験ができたのは貴重ではありますが、自分のことなら自分が決めたのだからいい。でも親はそうではないし、私の選択が死に直結すると思うと……」 もうひとつ、自宅をどうするかという問題も残っている。相続を考えると、兄との共有は避けたい。処分してお金を博之さんのホーム費用にするか、貸して賃貸料が入るようにするか、頭を悩ませている。 いずれにしても博之さんのために有意義に使いたい。介護や施設、そのための費用、相続など、それぞれの専門家を探して相談するつもりでいるが、総合的にアドバイスしてくれる機関があればいいと思う。 「こうして経験値が上がっていけば、これからどんなことが起こってもうまく対処できるようになるんじゃないかと期待しています。それを生かして、困っている人の手助けができればいい。一生、成長したいですね」 改めて思う。30代半ばでここまで経験する人はそういない。中村さんのがんばりにエールを贈りたい。 前のページ123 最終更新:2022/05/15 18:00 楽天 書いて安心 エンディングノート 自分の選択が親の人生を決めるときが来る 関連記事 「今日がヤマ」と言われてから2週間……30代シングル女性が冷静に見つめた母の“最期のとき”末期がんの母の思い「お父さんと一緒に過ごしたい」――30代シングル女性が選んだ、両親“最期の住まい”40代で若年性認知症になった夫――「逆に雄弁に社交的になった」変化に戸惑う妻母の愚痴、ボケが進んだ父――「いい加減にしてくれよ」と親を叱る一人息子の憂鬱ケアマネは見た! 50代の娘が引きこもりに……富裕層の暮らしから一転、エリート家族の闇【前編】 次の記事 高く売るなら「ヤフオク!」よりも「ラクマ」! >