「PTAには入りません」って言えない!?

校庭に鳴り響くランドセルの防犯ブザー……! PTA校外委員、「新1年生の下校指導」は一大イベントだった

2022/05/14 17:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

登下校って保護者の責任ではないのか?

 また、公園に寄り道したがる子、無断で友人宅に行こうとする子、途中で「道が違う!」と言い出す子、自宅までのルートをきちんと把握していない子、自分の名前を言えない子など、トラブルも少数ながらあったようだ。

 そういった話を聞くと、確かに新1年生の下校は危なっかしい。とはいえ、登下校って保護者の責任ではないのか、もし本当に見守りが必要ならば自治体等が予算をつけて実施するべきじゃ、といった疑問も湧いてくる。

 なお、学区が広範囲ゆえ、メンバーが戻ってくる時間にはコースごとにばらつきがあり、その差は最大で30分ほど。近距離のコースと遠距離のコースでは戻る時間が30分ほども異なり、遠いとトラブルも起こりやすいようだ。

 全てのコースの報告が完了すると、下校指導係メンバーで備品の片付け。これもあっという間に済んで解散。所要時間は、2時間強といったところ。

 翌日の下校指導2日目も同じような流れで、トラブル報告件数は前日より少なく、下校指導係はやはり暇を持て余し気味だった。


 これにて、1年にわたった私のPTA委員としての活動は終了。今年度は、一般のPTA会員だ。加入した覚えないけど。

 そして保護者懇談会での教員の説明によれば、今年度もPTA会費は学校徴収金と一緒に引き落とし……。連載は終了するが、PTA非加入・退会の権利行使するしないの選択権の問題も含め、まだまだPTAについて気がかりなことは多い。今後も、PTA委員として動向をウォッチングするつもりだ。

最終更新:2022/05/14 17:00
さよなら、理不尽PTA!
1年では革命は起こらなかった