コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
悠仁さまはどうなる? 昭和天皇から今上天皇まで授けられた「帝王学」と、秋篠宮家の考える教育の現在
2022/05/07 17:00
堀江 ちなみに、歴代天皇が崩御した日に、天皇家では「式年祭」と呼ばれる儀式を内々で行う習慣があります。昭和時代には、「式年祭」の前日に天皇が学者を招いて、明日、祭事を執り行う天皇についての個人授業を受けるのだそうです。現在も同じような形で続いているかはわかりませんが……。
――明治から現在の天皇陛下にいたるまで、皆さまがお受けになられた教育のうち、公開されている一部の情報をお話いただきましたが、学ぶ場所もその内容も本当にバラバラなんですね。ここに共通点は見いだせるのでしょうか?
堀江 おそらく、明治時代以前はここまで皇太子の教育がバラバラということはなかったと思うのです。ただ、明治維新の後、日本の天皇は世界中の国々と交流を持つようになり、日本の中だけに収まる存在ではなくなりましたよね。
とくに昭和天皇以降、国内や世界情勢はもちろん、そしてヨーロッパの君主たちとも対等に付き合える存在となるためのカリキュラムが、その時々の問題意識を反映して課されていると感じました。
また、明治時代以降、父帝から皇子に皇位は継承されており、その関係性において、帝王学が授けられていったことが(すべては情報公開されてはいないものの)推測されますね。