コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
悠仁さまはどうなる? 昭和天皇から今上天皇まで授けられた「帝王学」と、秋篠宮家の考える教育の現在
2022/05/07 17:00
――ヴァイニング夫人がアメリカに帰国後、上皇さまは新設された学習院大の政治学科にご進学となったわけですね。
堀江 しかし、上皇さまは公務のせいで進級に必要な出席日数が足りず、それこそ皇族としての特権というか、見逃しも受けることができず、このままでは留年してしまう……となった時、なんと大学を退学なさってるんですね。
――ええっ?
堀江 中退より留年のほうが問題視されるという価値観は、現代人のわれわれにはないかもしれません。上皇さまはその後、聴講生として、大学卒業までのカリキュラムを学習院大で修了なさったので、宮内庁のホームページには「学習院大学教育ご修了」という記述になっていますね。
――となると、学習院大学に入学、そして正式な形で卒業なさった最初の天皇は現・天皇陛下ということになりますか?
堀江 はい。現在の天皇陛下こと今上陛下は学習院の大学院時代、イギリスのオックスフォードのマーティンカレッジの大学院にも留学していますね。今上陛下の「帝王教育」は学習院高等科時代には始まっていたとされています。
毎週一回のペースで、父宮(現・上皇さま)と共に昭和天皇を訪問して、お話をうかがうと同時に、同じ頃から学習院大学名誉教授だった児玉幸多から歴代天皇についての個人授業もお受けになったとのことです。