ヤクザがそば屋に集まったら何が問題? 元極妻が考える「暴力団への便宜供与」
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
警視庁が「街娼支援」!?
コロナに戦争に円安……といいニュースがまったくないですが、皆様はいかがお過ごしですか?
そして吉野家の「生娘をシャブ漬け」からの警視庁の「街娼支援」……。エロ不祥事が絶えない警視庁が売春婦を保護、だそうです。しかも記事を見たら、「それっぽい女性を見かけたら生活保護の窓口に連れて行く」だけでした。
そもそも売春とは、女性だけでなく社会の貧困の問題ですから、警察が生活保護窓口を紹介するだけでは解決しないと思うんですが、いかがでしょうか?
元極妻ごときが言うことでもないですけど、警察の組織の目的は、「個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序を維持するため、民主的理念を基調とする警察の管理と運営を保障」(警察法第一条)するものであって、「悪いことをしそうな人に何かする」ものではないんですよね。
ていうか「売春しそうな人」に声をかけて、生活保護の担当窓口を紹介するくらいは普通の業務かなと。
暴力団員が食事したおそば屋さんに指導
そして、4月に入ってすぐには、大阪のおそば屋さんが「暴力団に定例会の場を提供している」として府公安委員会から暴排条例の指導を受けたことが報道されていましたね。
報道では、お店のご主人はお客である「暴力団員たち」に便宜を図ったことを認めて、「新型コロナウイルスの影響で売り上げが減る中、月に1度、間違いなく入る収入はありがたかった」と明かしています。
まあこれもどうなんでしょうかね。以前も、「暴力団員とは知らずに交際していた」のに、長期勾留されて仕方なく「実は暴力団員と知っていた」と認めさせられて、会社が倒産した例もありましたよね。
おそば屋さんの件も、騒いでお店に迷惑をかけるとかがなければ、別に問題ないケースではないのですか?
3月に急逝された宮崎学さんの著書に『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』(2012年、筑摩書房)というのがありました。
マンガみたいですけど、大真面目な議論なんですよ。実際に北九州であった話です。工藤會が事始め式で一折1万円くらいのお弁当を500個くらい発注した件で、地元のデパートがめちゃくちゃ叩かれたんです。