コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

小泉孝太郎に提案したい、アンガーマネジメントの方法――『上田と女が吠える夜』で見えたイライラの理由

2022/04/07 21:00
サイゾーウーマン編集部

 孝太郎は2013年、『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)にゲスト出演したことがある。明石家さんまが司会で、マツコ・デラックスやIKKO、KABA.ちゃんら、番組内で“おネエ軍団”として登場したメンバーが、テーマに沿ってトークを展開していた。そんな中、孝太郎が脈絡もなく、自身の出身地である横須賀名物「ポテチパン」の話を始めたのだ。「なんであの人、勝手に話変えてるの?」「うちらなら怒られるけど、あの人はいいんだ」というふうに、おネエ軍団がまぜっ返し、さんまも苦笑いしていた。

 さんまはいろいろな番組で、バラエティは戦場、お笑いは団体競技、芸人にアイコンタクトを取って、緻密に笑いを作り上げていくと言っている。孝太郎のように勝手な話をされては、さんまの描く方向からずれてしまうわけで、イラッとしたかもしれない。共演者にしても、とっておきのエピソードを用意してきたかもしれないのに、突然話を変えられては披露のしようがなく、同じくイラッとしていそうだ。

 このように、本人に悪気はなくても、相手をイライラとさせてしまうことはある。悪意を持ってわざとイライラさせているなら話は別だが、ある程度は「お互いさま」と思うことで、イラッとすることが減り、自分のメンタルヘルスも損ねず、人間関係も円滑になるのではないだろうか。

 しかし同時に、「お互いさま」は一種の「あきらめ」ともいえるので、社会的地位がある人や、理想が高い人ほど受け入れにくい考えかもしれない。

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