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「何を演じてもキムタク」な演技は、木村拓哉のおもてなし!? 草なぎ剛とは真逆なあり方

2022/04/14 20:30
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「ビストロスマップ」でも、ゲストを迎えたトークなどでは、相手が喜ぶことをちょっとわざとらしいくらいにやってみせ、「キムタク」力を見せていた。ドラマでも、丁寧に作られた作品の細部に、きちんと「キムタク」という既存のキャラクターが生かされているのだ。

 一方、『嘘の戦争』の草なぎは、先ほど「演技派」と書いたが、正直なところ、本当に「演技派」なのかよくわからない。なぜなら、演技しているようにはまったく見えず、本当に「そういう人」に見えるからだ。

 大きな表現をせず、目の表情の変化や頬の筋肉の動きだけで、感情が伝わってくる。同じ“笑顔”をしていても、どこか遠くを見るような虚無の目が多い中、施設の子どもたちにじゃれつかれているときだけは、本当に笑っているように見える。

 実際の草なぎは、最も嘘をつけないタイプに見えるのに、ドラマの中では実に滑らかに舌が回る。こんなにも饒舌なのは、好きなモノの話をするときだけではないだろうか。演技になると、ナチュラルに饒舌にもなるし、姿勢も仕草も、別人のものになる。いわゆる「憑依系俳優」とも違っていて、役が乗り移るというよりも、草なぎ自身の中にある1つの顔がそのまま出てきているのではないか、と思うほどに自然体なのだ。

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