コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

アンジャッシュ・渡部建、復帰前の今必要なことは何か? 「ゼロから頑張る」宣言の前に必要なもの

2022/02/11 10:00
仁科友里(ライター)

 渡部といえば、「文春」報道が出る前に突然活動休止を発表した。この行動は、やはりセコいというか、この期に及んでプライドが高いんだなという印象を私は受けた。「文春」が出た後に会見を開いて謝っても、どのみち世間からの反感は収まらず、活動休止に追い込まれただろうから、何をしても同じだという意見もあるだろう。

 しかし、たとえ許されないとしても、とりあえず自分の言葉で謝る人と、最初から雲隠れしてしまう人とでは、どちらが「誠実」という印象を与えるかは言うまでもない。

 渡部の復帰に賛成とか反対とか、赤の他人が議論してもあまり意味はなく、活動を再開するのも当然のことだと思う。しかし、上述した通り、渡部のやったことをほかの芸人がいじるのは、リスクが伴う。だからこそ、渡部は相方も巻き込まず、自分一人でYouTubeを始めるなどして、地道に活動を再開したほうがよかったのではないだろうか。

 最初は批判的な意見が寄せられるかもしれないが、それでも続けていけば、ファンもつきそうだ。次第に風向きが変わって、堂々とテレビに復帰できたかもしれない。しかし、その道を選ばず相方とテレビで復帰する渡部は、やはりセコいなと思う。

 今の渡部に必要なのは謝罪でも、妻や相方からのサポートでもなく、「恥をかく勇気」なようが気がしてならない。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2022/02/11 10:00
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