コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

桝太一アナウンサー、日テレ退社で「一人勝ち」か? 「的確に科学を伝える」転身が受け入れられるワケ

2022/02/03 21:00
仁科友里(ライター)

 そんな難しいポジションにいる「頭がいい枠」だが、高学歴だけではテレビのコメンテーターは務まらない。キャラの濃さやアクがなければ視聴者から人気が出ないので、どんなに正しいことを言っても話を聞いてもらえないだろう。みんなが同じ意見では番組は面白くないから、あえてヒール役を演じるようなサービス精神も必要とされそうだ。とはいえ、「頭がいい枠」はタレントではないので、これらの条件を完璧に満たす人は極めて稀だろう。

 それでは、テレビで新型コロナのことをうまく話題にしつつ、デマを拡散しないためにはどうすればいいのか。答えはごくシンプルで、番組の中に“調整役”がいればいいと思う。「頭のいい枠」のコメンテーターと同等か、それ以上の知性を持ち、かつコメンテーターの個性を殺さず、けれど、問題がありそうな発言は軌道修正を図る。

 口で言うほど簡単なことではないが、それができそうな人物がただ一人いる。日本テレビの桝太一アナウンサーだ。

 1月23日放送の『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)で、今年3月末をもって日本テレビを退職し、同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究員に転身することを発表した枡アナ。科学と社会をつなぐ「サイエンス・コミュニケーション」という学問分野を極めるための退社だそうで、「わかりやすく的確に科学を伝える方法を、番組を通して皆さんと一緒に考えて実践していくことを目指したいと思っています」とコメントしていた。

 枡アナの日テレ退社を「人気アナウンサーからアカデミック分野への転身」と見る人もいるだろう。しかし、私は事実上の「フリー転身宣言」だと解釈した。

アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 今宵あなたとひたむき淫ら
  3. 水着をズラした彼のアソコは超XL~更衣室で肉食獣みたいに攻められ乱れて入ります!?~
  4. ニセモノの恋なので溺愛はいりません
  5. アソコのサイズが見えるようになったのですが!?~通常サイズがほとんどなのに会社の隣の彼がXL!?~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト