サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー『カムカム』オダギリはテレビの異物? 芸能 [再掲]イケメンドラマ特捜部【ジャニーズ&イケメン俳優】 オダギリジョーは「テレビドラマの異物」? 朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で注目集める存在感 2022/02/03 08:30 成馬零一 イケメンドラマ特捜部男性タレント “黒歴史”もこれで相殺されるかな?(C)サイゾーウーマン 現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。祖母・母・娘と3世代の女性たちがバトンをつなぐ「ファミリーストーリー」で、昭和から令和まで3つの時代を順番に描いていく。 1月31日からは「ひなた編」がスタート。 前週まで続いた「るい編」のヒロイン・雉真るい(深津絵里)の娘であるひなた(川栄李奈、幼少時代・新津ちせ)が、どのような人生を歩んでいくのか、今後の展開を楽しみにしている視聴者は多いようで、同日の世帯平均視聴率は番組最高の18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。 そんな中で今、特に注目を集めている人物といえば、るいの夫であり、ひなたの父親・大月錠一郎だ。「るい編」から引き続きオダギリジョーが演じており、ネット上では連日のように錠一郎の愛称「ジョー」という単語が飛び交っている。 ジャズトランペット奏者として活躍していたものの、謎の病気によって演奏ができなくなってしまった錠一郎。るいとの結婚を機に京都へ移住し、回転焼屋「大月」を開店するが、店はほぼるいが切り盛りしているため、錠一郎は無職の状態だ。 2月2日の放送では、るいの第2子妊娠がわかったため、視聴者から「このままじゃ家計がやばい。ジョーは早く働いて!」「回転焼屋だけで家族4人やっていける?」などと心配の声が寄せられた。 家族の今後を左右する重要な人物を演じるオダギリだが、実は今回が朝ドラ初出演。登場した当初は「朝ドラのイメージないけど、大丈夫?」「オダギリジョーは朝ドラ向きではないような……」といった声も見られたものの、回が進むにつれて「大月錠一郎はオダギリさんにしか演じられないぐらいハマり役!」「昔はクセの強い俳優だと思ってたけど、朝ドラにもピッタリで驚いた」などと、オダギリの演技を評価する声が増えている。 しかし、かつては“低視聴率男”と言われた時代も。12年4月期に主演した『家族のうた』(フジテレビ系)は、日曜午後9時の放送枠だったにもかかわらず、第4話で3.1%まで落ち込んで打ち切りに。15年10月期には水曜午後11時53分スタートの枠で『おかしの家』の主演を務めたが、こちらも第5話で1.8%を記録するなど、“大爆死”を遂げた。 そんなオダギリについて、ドラマ評論家の成馬零一氏は以前、サイゾーウーマンのコラムで「テレビドラマにおいて、オダギリの自然な演技は、実は危険な異物なのだ」と評していた。“低視聴率男”から“朝ドラ俳優”として注目を集めるまでの間、オダギリはテレビドラマにおいてどのような存在だったのだろうか? 『カムカムエヴリバディ』で注目を集める今、同記事を再掲する。 (編集部) 次のページ 『リバースエッジ』――テレビドラマの異物・オダギリジョーの自己完結性の魅力と焦燥 123次のページ 楽天 仮面ライダークウガ Blu-ray BOX 1 【Blu-ray】 関連記事 ドラマ評論家が選出「2022年ブレークしそうな若手俳優」ベスト3! ジャニーズから2人ランクインドラマ評論家が選出、2021年の隠れた傑作ドラマ『未来世紀SIBUYA』! Netflix・Huluほか配信作を総括反町隆史の名を不動にした学園ドラマ『GTO』に見る、『相棒』に至る俳優イメージとは?KinKi Kidsドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』、ユーモアあふれる2人の軽妙なやりとりと年相応の男の子らしさの魅力伝説のドラマ『NIGHT HEAD』に詰まった90年代前半の“空気感”――豊川悦司の「怒り」と武田真治の「弱さ」が、暗い輝きとなった