阿部寛主演『DCU』、初回16.8%に業界内から驚きの声! 視聴者からは「脚本が残念」と低評価
1月16日、TBS系「日曜劇場」枠で阿部寛主演の連続ドラマ『DCU ~手錠を持ったダイバー~』がスタートした。第1話の世帯平均視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークし、業界内では「思っていた以上に好調な滑り出しを切った」(テレビ局関係者)と驚く声が上がっているようだ。
「同作は、“海上保安庁に新設された”設定の架空組織・DCU(Deep Crime Unit/潜水特殊捜査隊)を舞台に、TBSがハリウッド大手制作プロダクションと共同制作したオリジナルドラマ。DCU第一部隊の隊長・新名正義(阿部)や、DCU第一部隊のダイバーで新名のバディを務める瀬能陽生(横浜流星)らが、水中事件や事故の謎を解決していく“ウォーターミステリー”を謳っています」(芸能ライター)
第1話は、群馬県のダム湖で“頭骸骨の破片”が発見され、新名たちがその水底を調査。事件の容疑者として、建設会社の社長・小山内正一(中村芝翫)、その秘書・若林朱里(高梨臨)、会社の金を使い込んで失踪中の野田浩正(宮野真守)の3人が浮上し、捜査を進めるうちに隠された真実が明らかになっていく……という展開だった。
「TBSの“看板枠”とも言える『日曜劇場』枠では、前クールに小栗旬主演の『日本沈没-希望のひと-』が放送され、初回世帯平均視聴率は15.8%を記録。『DCU』はそれを上回る好スタートを切ることに成功しました。また、主演の阿部はこれまでに同枠で主演を複数経験してきましたが、2015年10月期の『下町ロケット』初回は16.1%、18年10月期の『下町ロケット』続編は初回13.9%、昨年4月期の『ドラゴン桜』続編は初回14.8%と、いずれも『DCU』初回が上回っています」(前出・テレビ局関係者)
なお、『DCU』は阿部と横浜のほか、中村アン、土佐兄弟・有輝、岡崎体育、高橋光臣、趣里、山崎育三郎、市川実日子、春風亭昇太、佃典彦といった個性豊かな俳優陣が出演している。
「前クールの『日本沈没』は、小栗を中心に松山ケンイチや杏、香川照之、中村トオル、國村隼ら、主役級の豪華な顔ぶれがレギュラー出演していました。それに比べると『DCU』のキャストはやや地味ですし、過去に何度も映像化された作家・小松左京氏のベストセラー小説をリメークした『日本沈没』のほうが話題性もあった。しかし意外にも、数字面では『DCU』が上回ることに。そもそも同枠での“16%台スタート”自体、昨年1月期に綾瀬はるかが主演した『天国と地獄 ~サイコな2人~』以来ということで、『DCU』が思わぬ好発進を遂げたことに、業界内では驚きの声が上がっています」(同)
それならば、『DCU』は各局のドラマの中でも“今季トップ”を狙えそうだが……。
「第1話を視聴したネットユーザーからは、『「TOKYO MER~走る緊急救命室~」と「海猿」と「日本沈没」を合わせたような既視感モリモリのドラマ』『キャストは悪くないけど、ミステリーとしては引き込まれない』『やっぱり架空の組織の話だし、ちょっとリアリティに欠ける』『ハリウッドが協力してるから映像とかはスゴいけど、一番大事な脚本が残念』『目新しさを感じられなかった』『いつもの日曜劇場に見えた』といった厳しい指摘が続出。視聴率のわりに低評価が多い印象です」(前出・ライター)
中には、「日曜劇場と阿部寛さんなら間違いないので、離脱せず頑張ろうかとは思う」などと、視聴継続を宣言する声もあるが、果たして2話以降も、視聴率16%台の好水準を保つことはできるだろうか。